ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

栗笠の獅子舞[くりがさのししまい]

分類 重要無形民俗文化財
指定別
所在地 養老郡養老町栗笠
技芸団体 栗笠の獅子舞保存会
指定年月日 昭和45年8月11日
昭和51年6月4日

栗笠の獅子舞

 10月5・6日に、養老町栗笠の福地神社祭礼に奉納される獅子舞である。奉納されている獅子舞は種類が多く、他に比類がないと思われる。本乱、鈴の舞、二人返り、蛙ころころ、だんご、算盤ころころ、ひょうし返し、猫返り、うなぎ、五人持、剱呑み、おかめの舞、両剣、猿屋、花かがり等48種類の舞があるという。
獅子踊りは本乱れが最も原始的なもので、祭礼が天明(1781〜1789)頃から盛んとなって、他地方のものを取り入れたり、散楽風のものを取り入れたりして踊りの種類が次第に多くなったものであろうが、伊勢神楽の影響のあることは見逃しがたい。
古老の話によると、江戸時代から伝えれており、当地大垣城主と肩を並べておられた徳川家康の家臣佐藤文三郎親定が福地神社に家内安全、五穀豊穣と祈願して家来に奉納させたものがこの踊りである、といっている。
獅子舞の用具としては、笛、太鼓、剣等が用いられ、刀剣に佐藤文三郎親定奉納の剣が舞いに用いられる。恐らく福地神社が、今の地に移転された頃、間もなく文化・文政の泰平の時代となり、佐藤文三郎考案の獅子舞が奉納され、時代を至るに従って奉納者の間に種の舞を取り入れて、今の48種類の踊りにまで集め大成されたものではなかろうかと推定される。

<外部リンク>