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上宝一重ケ根鶏芸[かみたからひとえがねとりげい]

分類 重要無形民俗文化財
指定別
所在地 高山市奥飛騨温泉郷一重ケ根
技芸団体 一重ケ根鶏芸保存会
指定年月日 昭和31年6月22日
昭和33年4月23日
昭和51年6月4日

上宝一重ケ根鶏芸

 高山市奥飛騨温泉郷一重ケ根鶏芸は、村上神社(5月10日)、神明神社(9月30日)の祭礼に奉納する芸能である。
この「鶏芸」は、数百年前平家の落人が、この地区に来て伝授したという。この地区では、飛騨各地で行われている「闘鶏楽」とは異なり、古代より伝えられた芸能であると信じられている。しかし、特に宮川流域で演じられる「鳥毛打」と同じ芸能で、その一流である。鶏の羽毛を多数に飾った(シャゴマ)を冠っているので、この演技者を「鳥毛」といい、なかでも演技者の多くは鉦を打つので、「鳥毛が鉦を打つ」ために「鳥毛打」といったものと思われる。その鉦を打つ音から「カンカコカン」とも呼ばれる。鉦に笛、太鼓を合わせた囃子につれて、囃ながら踊るのである。鉦は京都の六斉念仏や祇園囃子のように鉦の凹面を打たない。鉦鼓の打ち方としては、表面を打つもので、仏教的な礼拝作法の芸能が偲ばれる。
奉納日には、二十歳前後の青年が数十人一団となり、鉦大将、腹太鼓、横笛、他は鉦打で警固に導かれて進行し、円陣をなして鉦大将の指揮に従って舞踊する。
曲目は、道行に始まり、場作り、場張り、ひねり返し、小十六、ちんから、大鳥芸、十六拍子、大下し、落ち拍子、場張り、鳥飛びなどが奉納される。

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