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古川祭の起し太鼓・屋台行事[ふるかわまつりのおこしだいこ・やたいぎょうじ]

 

■分類 重要無形民俗文化財
■指定別
■所在地 飛騨市
■技芸団体 古川祭保存会
■指定年月日 昭和55年1月28日
古川祭の起し太鼓・屋台行事
 古川祭の起し太鼓・屋台行事は、古川町の気多若宮神社の祭礼である。祭礼は昔8月6日であったが、現在は4月19日の夜から20日に行われる。
「起し太鼓」は、前日の深夜から祭当日の夜明けにかけて、直径3尺余りの大きな太鼓を櫓にのせて、町々を行進しながら打ちならす。その櫓は6寸径長さ4尺の丸木4本を4尺置きに並べ、これに4寸径長さ2間の丸木8本を交叉して、麻縄で結びつけ、さらに4尺の4寸角材を四重に組み合わせて取り付けたもので、その上に大太鼓を載せて結びつけるのである。担い手は200人余り、これを前後に数十人、左右に数十人で警護する。この太鼓の上に2名の若者が背あわせにまたがり、組内の有力者の指揮声援のもとにこの太鼓を打ちならす。組内の老若男女はみな提灯を下げて前駆する。他の組のものは、付太鼓といって2間余りの棒竿に結びつけた小太鼓を担い、これを打ちならして、各自大太鼓に続かんとして、お互いに争って激しく競り合うのである。
起し太鼓は、金森氏の時代(1600〜1692)から行われたと伝えられ、もとは「勇み太鼓」といい、のちに「目覚め太鼓」、今は「起し太鼓」といっているが、その起因は明らかでない。
20日の早朝、青竜・鳳凰・麒麟・三光・金亀・竜笛・清曜・白虎・神楽の9つの屋台が、御旅所前に並べられ、全町内をゆっくりと一巡する。屋台の囃子はそれぞれ違っているが、笛・太鼓・締太鼓が主で、スリ鉦が入るところもある。このときからくり人形のある青竜台では、謡曲「鶴・亀」に合わせて福禄寿と唐子とが踊る。
起し太鼓の夜の勇壮な「動」に対して、屋台の昼の華麗な「静」の美しさ、この対照の妙が古川祭を興味深いものにしている。