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船津盆踊[ふなつぼんおどり]

分類 重要無形民俗文化財
指定別
所在地 飛騨市神岡町船津
技芸団体 神岡民謡保存会
指定年月日 昭和44年8月5日
昭和51年6月4日

船津盆踊り

 船津盆踊は、神岡町船津の大津神社境内で、毎年9月2・3日に行われる踊りである。この盆踊りの起源は明らかではない。
その唄は、はじめはくどき、すなわち叙事的な長文のものを、単純な節で軽快に唄ったようである。それが江戸時代半ばすぎあたりから、短い単独の歌詞が生まれ、この地ゆかりの武将江馬氏や、神岡鉱山開発の功労者、大原騒動の人物、小萓の薬師堂、さては梅村騒動まで歌い込んだものまで作られてきた。三味線と太鼓に連れて歌い、今は歌い手によって多少の歌い振りに違いがある。
歌詞は繰り返しに独特の妙味があり、その曲は極めてテンポのゆるいものである。また、踊りもテンポの遅いもので、その振りは、江戸末期に歌舞伎役者によって多少手直しされたと伝えられている。しかし、いわゆるお座敷向きのきれいごとにはなっておらず、手の振りなど腰の線より上での動作が大振りであり、ときに手足同じ方を出して踊るところもあって、踊の古い形を十分に残している。
扮装はもとは浴衣等自由であったが、近年盆踊保存会などでは、男は編笠・絆てん・股引・草履、女は編笠・揃いの浴衣・草履ばき姿で踊られる。曲目は、船津盆踊りをはじめ、船津めでた・神岡しよっしょ・まつさか・はんや・神岡音頭などを中心に、近くの平湯音頭・古川音頭・高山音頭などが踊られる。

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