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石案[せきあん]

■分類 重要文化財
■指定別
■所在地 大垣市青野町(歴史民俗資料館)
■所有者 大垣市
■指定年月日 昭和33年12月14日
石案
 戦災によって焼失した大垣城天守閣の再建工事が行われた際、昭和33年(1958)6月27日に旧天守閣の盛土下底部付近からこの石案が出土したという。
凝灰岩質の軟かい石材を用いた、長径41.5cm、短径27cmの楕円形に近い隅丸長方形の石製品である。上面は平らで幅1.5〜2.0cm、高さ1.5cmの低い縁を作りだし、下面の四隅につけられた脚の一つは欠けている。両面とも敲打法によって整形され、縁の上面と脚は砥石で磨いている。
その形態から類例をもとめるならば、古墳時代前期の石製摸造品の一種に「石(製)案」と呼ばれる遺物がある。これは滑石製の小型品で実用品ではなく、祭祀の用具として用いられた。また、やや形態は異なるが、同じく古墳時代前期の石臼がある。
この石案とともに弥生時代後期の土器が出土したといわれるが、出土層位の相関については不明であるために、年代を決めるには不充分である。
年代、用途などを決定するよりどころを欠くが、類例のみられない稀少の考古資料である。