ナビゲーションをスキップして本文へ

ここから本文です。

岐阜県老洞一号窯跡出土品[ぎふけんおいぼらいちごうかまあとしゅつどひん]

■分類 重要文化財
■指定別
■所在地 岐阜市大宮町(岐阜市歴史博物館)
■所有者 岐阜市
■指定年月日 平成5年6月10日
岐阜県老洞一号窯跡出土品
 岐阜市東部から隣接する各務原市、関市域へ続く丘陵地帯には、美濃須衛古窯跡群と呼ばれる多くの古窯跡が分布しており、須恵器を中心とした古代美濃最大の古窯跡群を形成している。国史跡になっている老洞・朝倉須恵器窯跡はこのなかの一支群で、東西に延びる丘陵の北麓に老洞古窯跡、南麓に朝倉古窯跡が所在する。
老洞古窯跡の出土遺物の特徴は、大型特殊器形の製品が含まれること、一号窯における刻印須恵器が焼成されていたことである。
昭和53年(1978)の調査では、総数約68000点の須恵器が出土したが、刻印須恵器はそのうち1290点に及んだ。「美濃」印は22種、「美濃国」印は14種ある。凸印を用いたものが19種、凹印8種で、さらに箆先で刻字したものが36点ある。また陶製の印体そのものも出土している。この刻印が合計24種の器形に認められ、それぞれの器形における出現の比率が比較的一定していることは、焼成前から、刻印製品の各器種を揃えたセットとしての供給を意識していたことが想像できる。
美濃刻印須恵器の分布は県内では30か所ほどの遺跡、全国的には平城京(奈良県)、斎宮跡(三重県)や長野県常川遺跡などを含め50か所ほどに及ぶ。