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太刀銘康次附絲巻太刀拵[たちめいやすつぐつけたりいとまきたちこしらえ]

■分類 国宝
■指定別
■所在地 高山市中山町
■所有者 崇教真光
■指定年月日 昭和30年2月2日
太刀銘康次附絲巻太刀拵
 備中国(岡山県西部)では、平安時代末から鎌倉・南北朝時代までの数百年間、青江(倉敷市)を中心に刀剣の制作が繁(さか)んに行われた。これを青江鍛冶という。康次という銘は、この太刀の制作者で古青江派を代表する刀工・康次の名前から付けられた。青江派の中でも最も長く、身幅も広くて豪壮なこの太刀は、大・小の模様を入り交ぜた刃文(はもん)も華やかである。刀身には後の時代(室町時代以前)所持者の信仰を表わす意味で、表に不動明王と倶利伽羅竜、裏に大日如来と素剣の彫刻が彫られた。室町幕府15代将軍・足利義昭(1537〜1597)が、薩摩の大守(たいしゅ)・島津義久(1533〜1611)に贈ったものと伝えられている。江戸時代になって島津家の家紋入り糸巻太刀拵が付けられ、儀式の際に使われた。柄(つか)を白鮫皮で包み、その上に茶色の糸で菱巻きが施されている。鞘には金梨地(きんなしじ)に金金貝(きんかながい)の桐紋が散らされ、総金具には赤銅魚子地(しゃくどうななこじ)に金色絵で島津家の「丸に十字の紋」が施されている。