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素地供物鉢[そじくもつばち]

分類 重要文化財
指定別
所在地 美濃市須原
所有者 洲原神社
指定年月日 昭和45年10月27日

素地供物鉢

左:(1)の供物鉢右:(2)の供物鉢

(1)の供物鉢は、欅材の挽物[ひきもの]である。
口径42.9cm、高さ13.3cm、高台[こうだい]径26.8cm、高さ4.6cmである。この1口は、外部吹漆、高台内黒漆、内部は現在茶褐色の素地が見えているが、多年の使用により吹漆が剥落したようである。
高台内朱漆書きの銘文によると、この供物鉢は、明暦3年(1657)江州日野住恵智川(愛知川)町中村兵衛門が塗りを寄進したもので、もと一対あった内の1口であろう。
(2)の供物鉢は、栃材の挽物で、素地のまま黄褐色を呈している。
口径44.8cm、高さ17.0cm、高台径33.4cm、高さ8.3cmである。高台が大きく安定感があり、何の装飾もない素朴で頑丈な作品である。高台内楷書体墨書の寄進銘によると、この供物鉢は、美濃国山県郡東深瀬大洞村(現山県市)住人重右衛門が、明暦2年(1656)穀類を供える器として寄進したものの内の1口である。

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