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祖師野八幡神社[そしのはちまんじんじゃ]付棟札本殿、幣殿、拝殿

分類 重要文化財
指定別
所在地 下呂市金山町祖師野
所有者 祖師野八幡宮
指定年月日 昭和48年6月13日

祖師野八幡神社

 拝殿、幣殿は平地に、本殿は一段高い山の斜面に各々間隔をおいて一直線に配置されている。拝殿周囲の広場から本殿にいたる社殿一帯の社叢の杉も見事である。
社殿の起源については明確でないが、神社には今約50枚位の棟札が保存されている。
現在の本殿は三間社流造[ながれづくり]、向拝[ごはい]1間、屋根檜皮葺[ひわだぶき]、組物三斗[くみものみっと]、軒繁垂木[しげたるき]、脇障子、三方槫縁[くれえん]、木階[もっかい]5級勾欄[こうらん]付、建物は後世修理されているが、長押[なげし]以上に彩色が残っている。建築年代について確証はないが様式手法などからみて、神社に残る元禄8年(1695)の棟札と符合する。飛騨地方には彩色を施した建物は少ない。
拝殿は桁行5間、梁間4間、周囲開放的な簡素な建物で屋根切妻造[きりづまづくり]、檜皮葺[ひわだぶき]。軒一軒[ひとのき]内部前後1間通り化粧屋根裏、中央間2間通り三斗組棹縁[さおぶち]天井。
幣殿は桁行3間、梁間4間、屋根切妻造、檜皮葺、軒一軒前後1間通り化粧屋根裏、中央間2間通り三斗組棹縁天井、三方に切目縁[きりめえん]を設け、内部床は正面の中央間1間通りが一段高く、この部分にはちようなはつりの床板が使用されている。前代の社殿の古材を再用したものと考えられる。
拝殿、幣殿ともに建築年代は明確でないが様式手法などからみて、拝殿、幣殿は同時期の建築で本殿より古く、元亀年代の棟札はあるが、桃山末か江戸初期とみるのが妥当であろう。

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