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本文

春日神社本殿[かすがじんじゃほんでん]

分類 重要文化財
指定別
所在地 神戸町瀬古
所有者 春日神社瀬古区氏子総代会
指定年月日 平成5年11月16日

春日神社本殿

 この神社の成立の時代や由来は明確ではない。付近にあった「濃州安八郡平野庄瀬古村春日山大禅寺」の延宝7年(1679)の中興縁起書には、この寺の鎮守春日大明神が瀬古村一村の氏神であることから、断絶していた寺の再興が村人たちによってなされたと述べており、この神社が古くから瀬古村の氏神であったことを、また、建物に関しては、寛文7年(1667)と明治26年(1853)の棟札が遺されており、移転が示唆されている。
本殿は一間社流造[ながれづくり]で、身舎[もや]の桁行2.18m、梁間1.94mあり、庇部分は桁行2.18m、梁間1.52mである。屋根は檜皮葺[ひわだぶき]で、正面庇に唐破風が付いている。浜床[はまゆか]から7級の木階[もっかい]で上がる高い縁が正面と側面の三方に回らされ、縁には勾欄[こうらん]が付き、両側面の奥には脇障子が立てられている。
この春日神社本殿は、庇の柱や縁、垂木の一部に修理の際の後補と思われる材が見られるが、江戸時代初期の形態と様式をよく遺しており、デザイン的にも全体としてバランスのとれた優れた形態を示している。彫刻も古い形式をもっており、その構造の年代は棟札の寛文7年と判断される。したがって寛文以後に移転されたとしても、社殿は比較的小規模でもあり、ほとんどそのまま運んできたものと考えられる。

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