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板碑[いたび]

分類 重要文化財
指定別
所在地 海津市南濃町上野河戸
所有者 行基寺
指定年月日 昭和32年7月9日

板碑

 臥竜山行基寺楼門を入って、左手の石段を上り、高須藩主松平氏霊屋の前を右手にとり、山坂を上ると、暫くで平地にいたる。ここは松平氏墓所の後の高地で、古来行基菩薩入定地、行基塚という。この塚上に梵字碑が建つ。
この塚は直径3mの円形で周囲が1m位石で積まれ、目通り0.3mから0.45m位の樹木がある。この中程に梵字碑と自然石の由来碑が安置され、この右一段低く行基菩薩供養塔が建立されている。
板碑は花崗岩で頂部は山形、基部長方形で表面と側面は加工され、背面は大割したままで凸凹がある。法量は中央の高さ地上1.35m、幅は上下とも約0.32mで頂部近く0.3mの円相はいっぱいの大日如来の種子[しゅじ]を彫し、これを請蓮華で荘厳し、この下に脇侍仏の種子が相対して0.16mの円相中彫し請蓮華に配する三尊形式で、梵字は雄揮でよく彫られ、鎌倉期の風格が表現されている。

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