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商船之図絵馬[しょうせんのずえま]

分類 重要文化財
指定別
所在地 美濃市須原
所有者 洲原神社
指定年月日 昭和45年10月27日

板絵著色商船之図絵馬

 この絵馬は、画面の墨書から貞享2年(1685)5月、尾張藩が寄進したものであることがわかる。商船の両側に5人づつ水夫が、舟をこいでおり、舟の後尾隅で、火吹竹を吹いて竃の側に坐っている人物がおり、料理人は4人見える。画面中央に米俵が積んであり、米を運搬する商船であることがわかる。鼓を打ち、笛を吹く男、太鼓をたたく女、帆をひいている男など、30人ほど乗船しており賑やかである。服装には桃山時代の名残がみられる。
細密な線と色彩で描かれた大和絵であり、当時の風俗を描いた専門家の作として貴重である。画面中央部や下部の両側など絵の具が一部脱落しているが、その他、保存は概ね良好である。

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