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常盤神社神像[ときわじんじゃしんぞう]

分類 重要文化財
指定別
所在地 飛騨市神岡町跡津川
所有者 常盤神社
指定年月日 昭和53年2月14日

青銅造常盤神社神像

  • 青銅鋳造
  • 像高:20.6cm膝張:14.0cm重さ1.0kg

 神岡の町から高原川に沿って10kmほど下り、支流跡津川を2km溯ったところに跡津川区がある。
富山県境に近い山村である。常盤神社は跡津川区跡津川右岸の山麓傾斜地にある。
神像は、拝殿の奥の山肌に築かれた高い石積みの上のささやかな本殿に鎮座する。青銅製中空像で、背面に3行の陰刻銘がある。
明応戊午十一月一日奉入徳羽御身躰本願重光。
衣冠を着装して正座する、持笏姿の神像である。猪首で頭部がとくに大きく、頬の肉が豊かで、顔面中央に太く高い鼻が突出し、両眼を大きく見開く。たくましく、おおどかな容顔である。
眉間に白亳[びゃくごう]のようなボツが見える。耳のあたりに付加された軍配様のものは翳[さしば]であろう。右足の上に鋳損じの小さい穴が見える。銘文の「徳羽」はトコハと読み、原義はおそらく常葉であろう。トキワ(常盤)とは本来異なるはずであるが、いつか混同されてトキワと呼ばれるようになったかと思われる。珍しい神名である。
優品とはいえないまでも、時代も古く、茂住銀山との関係も考えられ、特殊な神像であることは確かである。

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