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西町やま木彫[にしまちやまきぼり]

分類 重要文化財
指定別
所在地 養老郡養老町高田西町
所有者 高田曳やま保存会
指定年月日 昭和31年11月14日

西町やま木彫

松鷲

 木彫の材料は、欅[けやき]である。西町やまの正面、側面等を飾る木彫は、松鷲が2面、水遊諸鳥が16面、乱獅子が4面、花鳥が2面、格狭間[こうざま]が4面、獅子が1面、十二支が6面、蛙股龍[かえるまたりゅう]が4面の39面である。作者は、立川流三代和四郎富重と弟の専四郎富種である。木彫は極めて精巧で、重厚さがある。
江戸時代の彫刻の特質は、極めて精巧であるが、技巧的で表面的な自然観を手際よく彫るにすぎず、量感とか大味さはなく、人に迫るものがなかった。こうした中で個性的に鋭い刀法によって烈しく精巧に表現する立川彫刻は断然すぐれていたので、全国にその名を知られるに至った。特に白河楽翁公の目にとまり、諏訪候に推薦され、扶持米を給せられるようになった。立川一門は、みな絵画、書道、作法等の書を読み、心身の修養に努めていた。人柄も几帳面で計画性に富んでいた。これらのことも立川一門が人々から信頼される大きな要因であった。

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