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ヤマコウラナメクジ

ヤマコウラナメクジ NipponolimaxmonticolaYamaguchietHabe 情報不足
(環境省:準絶滅危惧) マイマイ(柄眼)目オオコウラナメクジ科
選定理由 どの生息地においても生息密度が低く希少であると判断されるが、現状についての情報が乏しく判断できない。 写真を拡大表示します
形態の特徴 体長30mm程度のなめくじ形陸産貝類である。色は青味がかった黒色で細かい凸面におおわれる。こうら部分は体の中央より前方にあり、後方に稜角がない。
生息環境 良く保全された自然度の高い落葉広葉樹林の林内や林縁の朽木や落葉の下など湿度の高い場所に生息する。
生態 詳しい生態は解明されていない。1989年8月11日、高度1020mの尾根筋のチシマザサが広がる登山道腋の落葉上で、また、2007年10月13日、高度250m付近の沢筋でスギと効用時の混生する朽木や落葉の多い林床で観察された。腐乱した動物に集まることがあるという記録もある。
分布状況 本州の青森県下北半島から鳥取県大山までと四国の徳島県に記録がある。新潟県の佐渡島では海岸付近の平地から山地まで珍しくないという。県内では、郡上市、美濃市、本巣市、揖斐川町で確認記録がある。 分布情報図を拡大表示します
危険要因 樹林の伐採による生息地の乾燥化などの環境変化が危険要因になる。
保全対策  
特記事項  
参考文献
  • 早瀬・木村・後藤・天野・河辺・矢橋・守谷(2008)岐阜県揖斐川町春日における陸産貝類相調査.かきつばた、33:名古屋貝類談話会
  • 東正雄(1982)原色日本陸産貝類図鑑
  • (財)自然環境研究センター(2002)自然環境保全基礎調査生物多様性調査動物分布調査(陸産及び淡水産貝類)報告書
  • 湊宏(1988)日本陸産貝類総目録
  • 湊宏(1982)ヤマコウラナメクジの産地追加.ちりぼたん、13(3):日本貝類学会
  • 湊宏(1981)ヤマコウラナメクジの新産地.ちりぼたん、12(4):日本貝類学会
  • 東正雄(1983)私の陸産貝採集記録(1).ちりぼたん、14(2):日本貝類学会

文責:後藤常明

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