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ウラナミジャノメ

ウラナミジャノメ YpthimamotschulskyiniphonicaMurayama 絶滅危惧I類
(環境省:絶滅危惧II類) チョウ目ジャノメチョウ科
選定理由 既知のすべての生息地で生息条件が著しく悪化しており、個体数が危機的水準まで減少している。 写真を拡大表示します
形態の特徴 翅を広げた大きさは約35mmである。翅の色は濃茶褐色で裏面に翅の付け根から周縁部へ白色のさざ波模様がある。ヒメウラナミジャノメに似るが蛇の目紋の数で識別できる。
生息環境 丘陵地〜山地帯の草地に生息する。林床の明るい疎林や林縁部の草地に見られる。
生態 成虫は6月中旬と9月中旬の年2回出現する。幼虫の食草はイネ科植物である。幼虫で越冬する。
分布状況 本州、四国、九州に分布する。国外では朝鮮半島、中国に分布する。県内では美濃地方の岐阜市、各務原市、美濃加茂市などに確認記録がある。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 不明な部分も多いが生息環境となる落葉広葉樹二次林の放置などによる環境の悪化によると思われる。圃場整備による生息環境の変化が減少要因ではないかと考えられる地域もある。
保全対策 本種の生息環境となる二次林は、そのまま手をつけずに保全するよりもむしろ伐採や林床の下草刈りなど積極的な環境管理が望まれる。
特記事項  
参考文献  

文責:水谷治雄

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