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アサマシジミ_20417

アサマシジミ LycaeidessubsolanusEversmann 絶滅危惧II類
(環境省:絶滅危惧II類) チョウ目シジミチョウ科
選定理由 大部分の生息地で生息条件が明らかに悪化しつつあり、個体数が大幅に減少している。

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形態の特徴 翅を広げた大きさ30mm前後の蝶。翅の色は雄ではやや明るい青紫色で黒褐色の縁取りがある。雌は濃褐色。裏面は雄は灰白色で雌は褐色。縁に沿って橙色の斑紋が並ぶ。
生息環境 山地帯〜亜高山帯の乾燥した陽当たりのよい草原に好んで生息する。
生態 成虫は7月上旬〜8月上旬頃に出現し、アザミ類、クガイソウなど各種の花で吸蜜する。幼虫の食草はタイツリオウギ、イワオウギなどのマメ科植物で花やつぼみを好んで食べる。卵は食草の根元付近の枯葉や小石などに一つずつ産み付けられる。卵で越冬する。
分布状況 北海道、本州の関東北部〜中部地方に分布するが、生息地は局地的。国外ではロシアの極東地域から中国東北部、朝鮮半島に分布。県内では飛騨地方の上宝村、白川村などに確認記録がある。

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減少要因 草地の減少。道路開設などにより生息環境となる草地が減少している。
保全対策 本種の生息するような草地は可能な限り保全するよう配慮が望まれる。
特記事項 翅の斑紋に地理的変異があり、飛騨山脈に生息する個体はかつてヤリガタケシジミと呼ばれていた。
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