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オオウラギンヒョウモン_20394

オオウラギンヒョウモン Fabriciananerippe(C.etR.Felder) 絶滅危惧I類
(環境省:絶滅危惧I類) チョウ目タテハチョウ科
選定理由 既知のすべての生息地で生息条件が著しく悪化しており、個体数が危機的水準まで減少している。

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形態の特徴 翅を広げた大きさ60〜70mm前後の蝶。雄と雌では大きさが異なり雄は60mm、雌は70mm。翅の色は橙色で豹(ひょう)のような黒い斑紋がある。後翅裏面は全体的に緑色を帯びており銀紋がある。
生息環境 丘陵帯の低地〜低山地のシバ草原など背丈の低い草地に生息。
生態 成虫は5月下旬頃から出現するが、7月下旬〜8月中旬の盛夏には休眠する。9月ごろから再び活動を始めアザミ類などの花で吸蜜する。幼虫の食草はスミレやノジスミレなど無茎のスミレ科植物。幼虫で越冬する。
分布状況 中部地方以南の本州及び四国、九州に分布。戦前は北海道と南西諸島を除く全国に広く分布していたといわれる。国外では朝鮮半島、中国に分布。県内では飛騨地方の高山市、萩原町などに確認記録がある。

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減少要因 生息環境となるシバ草原の消失。シバ草原は茅場などとして定期的な草刈りや火入れにより維持されてきた二次草地である。しかし、こうした場所は生活様式の変化に伴い利用価値がなくなって改変されたり、放置されて樹林化したりして急激に減少している。
保全対策 本種の生息環境となる二次草地は、そのまま手をつけずに保全するよりもむしろ草刈りなど積極的な環境管理が必要である。
特記事項  
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