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ヒョウモンチョウ_20392

ヒョウモンチョウ Brenthisdaphne(DenisetSchiffermuller) 絶滅危惧I類
(環境省:準絶滅危惧) チョウ目タテハチョウ科
選定理由 既知のすべての生息地で生息条件が著しく悪化しており、個体数が危機的水準まで減少している。

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形態の特徴 翅を広げた大きさ40〜50mm前後の蝶。翅の色は橙色で豹紋(ひょうもん)がある。後翅裏面の付け根付近には帯状の黄色い斑紋がある。
生息環境 山地帯の山麓部の乾燥した明るい草原に生息する。
生態 成虫は7月に出現し、各種の花で吸蜜する。雄は地面の湿った所で吸水する。幼虫の食草はバラ科のワレモコウやオニシモツケ。幼虫で越冬する。
分布状況 北海道、本州に分布。国外ではユーラシア大陸の北部に広く分布。県内では飛騨地方の高根村、小坂町などに確認記録がある。

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減少要因 生息地は栄養分に乏しく乾燥した立地にあり、かつては放牧地や茅場として草地が持続的に維持されていたが、生活様式の変化に伴い利用価値がなくなって改変されたり、放置されて樹林化したりして急激に減少している。
保全対策 本種の生息環境となる二次草地は、そのまま手をつけずに保全するよりもむしろ草刈りなど積極的な環境管理が必要である。
特記事項 県内の生息個体群は本州中部亜種(ssp.rabdia)に区分される。
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