ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

クロダカワニナ_20331

クロダカワニナ SemisulcospirakurodaiKajiyamaetHabe 準絶滅危惧
(環境省:準絶滅危惧) ニナ目カワニナ科
選定理由 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。

写真を拡大表示します

形態の特徴 殻の高さ40mm程度の淡水産巻貝。殻は細長く黒色でカワニナに似るがやや細長く、縦にすじがある。
生息環境 流れの緩やかな河川や池沼の泥底に生息する。
生態 成貝は泥底で生活する。カワニナやチリメンカワニナより腹足面が狭く、軟体を殻外に大きく出してシャクトリムシの様に伸び縮みさせて泥上を移動する。付着力は弱い。夏から秋にかけて年間約80〜100個の幼貝を産む。生息河川の環境要因に左右されやすく、形の変化が生じやすい。
分布状況 静岡県〜岡山県に局地的に分布。県内では関市、笠松町、海津町など木曽三川の中・下流域で確認記録があり、分布域は美濃地方の低地に限定される。

分布情報図を拡大表示します

減少要因 河川改修などによる成貝の生息場所の消失。特にため池などの閉鎖性の高い水域では、改修などで干し上げが行われると復元は困難である。
保全対策 閉鎖性の高い生息地では、改変に際して生息個体を一時的に保護し、改変後元に戻すよう配慮が望ましい。生息状況によっては改修前に個体を別の場所に移し改修後元の場所に戻すなどの配慮が望ましい。
特記事項 本県は分布北限にあたる。
<外部リンク>