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カワネジガイ_20310

カワネジガイ CamptocerasterebrahiraseiWalker 絶滅危惧I類
(環境省:絶滅危惧I類) モノアラガイ目ヒラマキガイ科
選定理由 既知のすべての生息地で生息条件が著しく悪化しており、個体数が危機的水準まで減少している。

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形態の特徴 殻(から)の高さ約10mm、太さ約3mmの微少な淡水産巻貝。殻は細長く、薄くて著しくねじれているのが特徴。また、巻貝の多くは右巻であるが、本種は左巻。
生息環境 河川のワンドなど流れの緩やかな水域の抽水植物帯(ヨシ帯)に生息する場合が多い。
生態 生態は詳しく分かっていないが、6〜8月頃にヨシやマコモなど抽水植物の水中部分の茎や枯葉、水底に沈んだ朽ち葉や石などに着いているのが見られる。
分布状況 本州、四国に局地的に分布。県内では美濃地方の笠松町に現在ある「トンボ天国」の池で1988年に確認された記録があるのみ。

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減少要因 ワンドなど流れの緩やかな水域の抽水植物帯に生息する種で、河川改修などにより生息環境が破壊されやすい。
保全対策 ヨシやマコモなど抽水植物の豊かな水域は可能な限り保全することが望ましい。また、本種を含め水辺に生息する生物の生息環境を積極的に創出していくことも今後必要であろう。
特記事項 本調査において1998年及び1999年に調査を実施したが確認できなかった。また、木村昭一(1994)が実施した詳細調査でも確認されていない。しかし、一度確認された場所でも再度確認されることは少ない種といわれており、水生の微少な貝で発見しにくい種でもあることから、現在でも生息している可能性は低くない。
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