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ホッキョクモンヤガ

ホッキョクモンヤガ AgrotispatulaWalker 準絶滅危惧
  チョウ目ヤガ科
選定理由 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 写真を拡大表示します
形態の特徴 翅を広げた大きさは38〜45mm前後の蛾である。灰白色の地色に黒の斑紋や波線がよく目立つ。後翅は「く」の字状の斑紋があるがあまり目立たない。
生息環境 本州では、高山帯にのみ生息する「高山蛾」である。産出する環境が限定され生息環境に関しては不明である。
生態 幼虫は、コマクサ、ウスユキトウヒレン、ミヤマクロスゲ、ホソバウルップソウを食することが知られるが詳しい生活史はわかっていない。成虫は8月に出現する。
分布状況 北海道、利尻島、本州に分布する。国外では千島列島、シベリア、北米に分布する。県内では、双六岳にのみ記録があり、高山帯の調査がよく行われている乗鞍には記録がない。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 登山者の踏み荒らし、酸性雨による生息環境の悪化などが考えられる。
保全対策 生息環境の保全と温暖化の防止。保全対策のためには、県内の高山帯を広く調査することと詳しい生活史を解明することが望まれる。
特記事項  
参考文献  

文責:船越進太郎

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