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ギンイチモンジセセリ

ギンイチモンジセセリ Leptalinaunicolor(BremeretGrey) 準絶滅危惧
(環境省:準絶滅危惧) チョウ目セセリチョウ科
選定理由 分布域の一部において生息条件が悪化しており、生息地の減少傾向が見られる。 写真を拡大表示します
形態の特徴 翅を広げた大きさ30mm前後で、雌雄による斑紋の差異はほとんどない。翅表は黒褐色で、春型では裏面後翅に銀白色の筋が出現するのが特徴である。
生息環境 おもに丘陵帯から山地帯の二次草地に生息するが、低地では河川草地にも産地が連続することがある。
生態 一般に成虫は年2回、春季と夏季に出現する。草地上をゆるやかに飛びヒメジョオン、シロツメクサなど主に白色の花で吸蜜する。幼虫の食草はススキ、カリヤス、チガヤ、エノコログサなどイネ科植物である。幼虫で越冬し、葉を筒状に巻いた巣を造りその中で冬を越す。
分布状況 北海道、本州、四国、九州に分布する。国外では朝鮮半島、中国東北部、シベリアなどに分布する。県内では飛騨地方および美濃地方に分布するが、確実な記録は少なくなってきている。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 本種の生息地は茅場などとして定期的な草刈りにより維持されてきた二次草地であることが多い。しかし、こうした草地は生活様式の変化に伴い利用価値がなくなって改変されたり、放置されて樹林化するなど急激に減少している。
保全対策 本種の生息環境となる二次草地は、草刈りなど定期的な管理が必要である。
特記事項 御嵩町指定希少野生生物。
参考文献  

文責:河合和幸

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