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フクロウ

フクロウ StrixuralensisPallas 準絶滅危惧
  フクロウ目フクロウ科
選定理由 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 写真を拡大表示します
形態の特徴 全長50cm前後のカラス位の大きさのフクロウである。体は灰褐色で黒褐色のまだら模様があり、雌雄同色である。くちばしは黄色である。
生息環境 丘陵帯から山地帯の大径木の多い樹林に生息する。境内の広い寺社林や大径木の多い公園でも見られる。
生態 留鳥。繁殖期は2月頃からであり、雄の「ホッホッホーッホッホッ」という縄張り宣言の声が夜間聞こえる。樹洞で営巣するが廃屋などを利用する場合もあるようである。夜間活動して採餌する。餌はネズミ類を主体とし小鳥やイタチなどの小動物や昆虫を捕食する場合もある。
分布状況 北海道、本州、四国、九州などに広く分布する。国外ではヨーロッパからロシア南部に分布する。県内では、高山市、郡上市、下呂市、山県市、養老町、池田町などの丘陵帯から山地帯にかけて広く確認記録がある。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 生息環境となる樹林の減少による。本種の生息環境は低地から山地まで幅広いが、繁殖地は樹洞が形成されるような大径木のある樹林や餌となるネズミ類など小動物が豊かな場所に限定され、低地や丘陵地ではこのような生息に適した樹林が減少傾向にある。
保全対策 樹洞が形成されるような大径木のある壮齢林や小動物が多く生息する樹林などは可能な限り保全するよう配慮が望まれる。
特記事項 御嵩町指定希少野生生物。
参考文献
  • 「山渓ハンディ図鑑7日本の野鳥」(叶内拓哉・安部直哉・上田秀男、山と渓谷社、1998)
  • 「日本の野鳥590」(真木広造・大西敏一、平凡社、2000)
  • 「日本の鳥550山野の鳥・水辺の鳥」(山形則男・吉野俊幸、文一総合出版、2000)

文責:安藤辰夫・大塚之

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