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リニア中央新幹線工事の事前調査における観測井戸からの鉛の検出等について

 本日(2月22日)、東海旅客鉄道株式会社(以下、「JR東海」という。)から、リニア中央新幹線建設工事に先立ち行った地下水調査におい

て、地下水環境基準を超える鉛が検出されたとの報告がありましたのでお知らせします。

 また、JR東海が平成24年から26年に行った調査において、基準値超過が確認された地下水及び土壌調査の結果についても報告漏れがあった

との報告を受けました。

 「岐阜県地下水の適正管理及び汚染対策に関する要綱」(以下「地下水要綱」という。)では、地下水調査等の結果、有害物質による汚染を新

たに確認した場合は、速やかに地域を所管する県事務所に報告することとなっています。

 今回の事態については、JR東海に対し厳重に注意し、これまで同社が行った地下水調査等の全容、報告が遅れた経緯及び再発防止策を速やかに

報告するよう指示したところです。

 

1.JR東海からの報告内容

(1)現状(工事前)把握のため実施した調査結果
【地下水調査】

井戸の所在地

項目

分析結果

地下水環境基準

基準超過倍率

採水年月日

中津川市山口地内

0.065mg/L

0.01mg/L以下

6.5倍

H28.1.6

瑞浪市日吉町地内※

0.042mg/L

0.01mg/L以下

4.2倍

H28.1.6

※当該井戸は、H25.6.6及びH26.1.30に実施した調査においても、基準値超過が確認されています。(分析結果:0.18mg/L及び0.029mg/L)

 

(2)平成24年から26年に実施した調査結果
【地下水調査】

井戸の所在地

項目

分析結果

地下水環境基準

基準超過倍率

採水年月日

瑞浪市大湫町地内※

ふっ素

1.1mg/L

0.8mg/L以下

1.4倍

H25.1.31

多治見市北丘町地内

総水銀

0.0094mg/L

0.0005mg/L以下

18.8倍

H25.1.29

※当該井戸はH28.1.13に実施した調査においても、基準値超過が確認されています。(分析結果:0.94mg/L)

【土壌溶出量調査】

調査場所

項目

分析結果

土壌環境基準

基準超過倍率

採取年月日

可児市久々利地内

セレン

0.023mg/L

0.01mg/L以下

2.3倍

H25.1.8

中津川市山口地内

ふっ素

1.2mg/L

0.8mg/L以下

1.5倍

H24.12.22

なお、JR東海からは、その他の項目についても調査を実施したが、基準超過はなかったとの報告を受けています。

 

2.汚染の原因

現時点では不明です。なお、周辺地域には、今回超過した有害物質を原料に使用する工場・事業場はありません。

 

3.今後の対応

(1)地下水調査等について

地下水要綱に基づき、県は、JR東海からの報告を受け、井戸等が所在する市とともに対策会議を開催します。

その後、県として市等の協力を得て、地下水環境基準を超過した井戸等について再度調査するとともに、当該井戸から半径500mの範囲

内、土壌環境基準を超過した土地については、超過した有害物質ごと当該土地から定める範囲内(セレンは半径80m、ふっ素は半径250

m)において、それぞれ各戸訪問により井戸水の水質検査及び利用状況調査を直ちに実施します。

(2)地域住民への情報提供について

周辺地域は上水道が普及していますが、この地域の家庭・事業場に当該事実についてお知らせし、井戸水を利用している場合は、水質検査

結果が判明するまでの間、飲用自粛を呼びかけます。なお、検査結果についても、各井戸水所有者に提供します。

(3)JR東海が行った調査結果の確認

県として、JR東海がこれまで行った地下水等の調査結果の全容の報告を受け、その内容について再確認します。

 

参考

  • 水銀に関する説明

「水銀」は常温で液体である唯一の金属で、水に溶けにくい銀色の物質です。各種電極に使われているほか、体温計や蛍光灯などに使われています。脳の中に蓄積しやすく、体内で酸化反応を受ける前に脳に移行すると中枢神経障害を起こすおそれがあります。また、口から水銀を取り込んだ場合について、子どもが体温計の水銀を誤って飲み込んだ事故では影響はほとんどみられなかったと報告されています。

  • 鉛に関する説明

「鉛」は、比較的柔らかく加工が容易な金属で、バッテリーやはんだの原料として使用されています。以前は、ガソリンへの添加剤、水道管などにも使用されました。また、化合物としてガラスに加えられたり、塩化ビニル樹脂の安定剤の原料などに用いられています。人体への蓄積性があるため、人の臓器や組織に通常でも存在し、慢性中毒では消化器症状、貧血などが認められます。

  • ふっ素に関する説明

「ふっ素」は反応性が高いため、自然界ではさまざまな元素と結合した化合物として存在します。環境中では主に水中に存在し、温泉水や火山地帯の地下水にかなり高濃度のふっ素が含まれていることがあります。ふっ素を継続的に飲み水から取り込むと、斑状歯(歯に褐色の斑点や染みができた状態)になることがあります。

  • セレンに関する説明

「セレン」は、常温で赤褐色から暗灰色の固体で、コピー機の感光ドラムや太陽電池に使われているほか、ガラスや陶磁器の着色剤や顔料として用いられています。人にとって必須元素とされ、セレンの欠乏が原因と疑われる疾患として中国東北部の克山病(心筋障害の一種)があげられています。一方、人の慢性セレン中毒では、毛髪と爪の脆弱化・脱落が生じます。

 

参考:化学物質ファクトシート-2012年版-(環境省発行)

 

 

発表資料 報道発表資料(PDF:266KB)

 

    問い合わせ先

    所属 環境管理課水環境係
    電話

    直通:058-272-8230
    内線:2830

    FAX 058-278-2610
    メール c11264@pref.gifu.lg.jp