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知事記者会見(平成29年7月11日)

記事ID:0016280 2017年7月13日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成29年7月11日(火曜日)15時00分

司会

 お待たせいたしました。
 それでは、はじめに「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館の愛称、ロゴマークの決定」に関する共同記者会見を行います。
 この記者会見には、各務原市長浅野健司様にご出席いただいております。どうぞよろしくお願いします。
 進行については、リニューアル後のイメージ映像の上映、知事及び市長からの発言、質疑応答という形で進めさせていただきます。
それでは、はじめに平成30年3月24日にリニューアルオープンする「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」の5分程度のイメージ映像をご覧いただきます。皆様、入口近くの壁面の大型モニターあるいはお近くのモニターをご覧ください。

 <イメージ映像鑑賞>

 それでは、知事よりご報告します。知事、お願いいたします。

知事  今日は各務原市長にもお越しいただき、お忙しい所ありがとうございます。ご覧いただきましたウォークスルーの映像ですけども、ホームページ等で配信して、大いにアピールしていきたいと思っております。
 昨年11月19日から今年2月15日まで、愛称とロゴマークのアイデアを募集いたしました。愛称は全国から837件、ロゴマークについては1,492件ということで多くのアイデアが寄せられました。このリニューアルに対して大変関心が高いと感じられた次第でございます。
 その中から、県政モニターの方々、あるいは有識者の方々のご意見を伺いながら最終的に決定した愛称とロゴマークを本日お披露目させていただきます。まずは、私のほうから、愛称について発表させていただきます。愛称はこちらでございます。
 愛称は「空宙博(そらはく)」ということで、航空と宇宙の両方が揃う国内唯一の本格的な専門博物館だということで、基本コンセプトは先ほど映像で見ていただきましたが、「空・宇宙(そら)への挑み」ということでして、空(そら)という字をですね、航空の「くう」と宇宙の「ちゅう」と、これらを「そら」と読もうということでございまして、それに博物館の「はく」を採り入れまして、「そらはく」ということでございます。ちなみに国立科学博物館は「科博(かはく)」と呼ばれております。我々としては「そらはく」ということで、一層親しみを持っていただければと思っております。
 次に浅野市長のほうからロゴマークについて発表します。
各務原市長  それでは、私からのほうから、ロゴマークを発表させていただきます。ロゴマークにつきましてはこちらになります。
ロゴマークにつきましては、多くの方からいろいろと頂いたアイデアを採り入れさせていただきました。こちらも先ほどの愛称と同様に航空と宇宙を1つで表すため、航空機と宇宙船を重ね合わせたデザインに、空や地球を連想させる「青色」と宇宙を連想させる「紺色」を使いまして、グラデーションを付けることで宇宙に向かって飛ぶイメージを持たせております。
このロゴマークは、博物館のコンセプトをうまく表したもので、市民の皆様にも愛着を持っていただける、そういったものであると確信しております。
 このロゴマークにつきましては、代表的なものでありますので、日本語や英語の正式名称と組み合わせたもの、愛称と組み合わせたものなど、数パターン製作したので、今後、必要に応じて使い分け、博物館のPRに大いに活用してまいりたいと思います。
また、近く、博物館のミュージアムショップで販売する商品を募集する予定であります。今回発表いたしましたロゴマークを商品のパッケージ等に積極的に活用してまいりたいと思います。
なお、愛称の採用者7名と、ロゴマークアイデア応募者の中から抽選で10名の方に、「年間パスポート」と「記念品」を贈呈させていただく予定となっています。以上でございます。
司会  ありがとうございました。それでは記者の皆様から、ご質問を受けたいと思います。
記者  このロゴマークというのは、お土産以外に何かに活用するご予定はありますでしょうか。
各務原市長  ロゴマークは土産以外にも色々な所でPRに使わせていただきたいと思います。まず、先ほどご説明させていただいたように、今後、ミュージアムショップで販売させていただくお土産であったりとか、そういったものにも活用してまいりますが、色々な所でこのロゴマークを活用させていただきたいと思います。
司会  他にはよろしいでしょうか。ここで、撮影の時間を設けますので、皆さまどうぞ。
以上をもちまして、「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館の愛称、ロゴマークの決定」に関する共同記者会見を終了いたします。浅野市長は、ここで退席されます。ありがとうございました。
知事  マークの次はマークというわけではありませんが、「ヘルプマーク」についてご報告したいと思います。実物は、この赤いものですね、お手元にお配りしておりますが、8月1日から県及び市町村で配布を開始いたします。
 これを持っておられる方々は、支援が必要であるということがひと目で分かるということで、是非一刻も早く導入してくれというご要望が数多くの障がい者団体からも出てきておりまして、スタートは平成24年度に東京都が作成しておりまして、それと同じものを、現在すでに、東京都も含めまして九つの都府県で導入されております。今回の岐阜県の導入で10都府県目ということで、東海北陸7県の中では岐阜県が初の導入ということになるわけでございます。これは法律等で義務付けられているものではなく、各県の任意のものということでございますが、昨年の4月から、本県は、ご案内のように「岐阜県障害のある人もない人も共に生きる清流の国づくり条例」ということで、共生社会づくりということを打ち出しているわけでございますが、そのひとつの有効なツールに成り得るのではないかということで、導入を決定いたしました。
 配布場所は、各市町村の障がい福祉担当課、それから各地にあります県事務所の福祉課及び県庁の障害福祉課で希望される方にお一人につき1個を無償で配布するということでございますし、県内の障がい者団体にご協力いただきまして、各方面に配布をしていくことになっております。
 この利用者を見かけられましたら、例えば、電車やバスの中で席を譲るとか、あるいはお困りの様子であればお声掛けをするとか、あるいは災害の時には安全に避難するために支援をするとか、いろいろと支援をお願いしたいということでございます。
今後は、学校、コンビニ、駅等でのポスター掲示も進めていきたいと思いますし、各市町村の広報誌、あるいは関係団体の機関誌等でのPR、あるいはバスの優先席でのステッカーの表示等もやってまいります。
 それから、警察、消防、病院、鉄道・バス・タクシーといったような関係の方面へも、このポスター配布を行ってまいりたいということで、普及啓発に努めてまいりたいと思っております。

 それから次に、「清流の国ぎふ子ども地歌舞伎公演2017」の開催ということでございます。来る8月27日、日曜日でございますが、清流文化プラザにおきまして、子ども地歌舞伎公演を開催いたします。
 ご案内のように、岐阜県には全国最多の30の地歌舞伎保存団体がございまして、本県は日本一地歌舞伎が盛んな地域ということでございます。毎年ここのところ複数団体にお願いをして「地歌舞伎推進プログラム」を、この清流文化プラザでやってきております。既に3回、5団体に公演をしていただきました。それぞれ大変盛況でございました。
 今回は「子ども地歌舞伎」というところに焦点を当てまして、3団体に出演をいただくということでございます。県内からは「垂井曳やま(たるいひきやま)保存会」、「いび祭り子ども歌舞伎保存会」のお子さんたちに出ていただくことになっております。いずれも、毎年の例祭に、曳やま(ひきやま)の上で、芸達者な名演技が繰り広げられておりまして、大変評判の高い地歌舞伎でございます。
それから、愛知県新城市も大変地歌舞伎が盛んでございまして、そこの「山・臼子(やま・うすご)歌舞伎保存会」の子どもたちを招待して演じていただくということでございます。
 こうした地歌舞伎のプログラムにつきましては、東京オリンピック・パラリンピックに向けての「東京2020応援プログラム」、その後の文化振興を見据えた内閣の「beyond2020プログラム」、それぞれの認証を得て行われるものでございます。
それから今年の秋、11月には「秋の地歌舞伎公演」ということで、東濃歌舞伎中津川保存会、それから蛭川歌舞伎保存会が出演する予定になっておりまして、ずっとこうして回していきまして、最終的に2020年には、県下全域の30の地歌舞伎保存団体の勢揃いというような大公演会を開催したいと、こんなことを目論んでいるところでございます。
 特に、子どもだけで歌舞伎を行う子ども歌舞伎がある団体は岐阜県では5つございます。それから、子どもだけということではありませんが、子どもも地歌舞伎に出演している団体は30のうちの25団体ということで、岐阜県では、子どもの段階からこの地歌舞伎に親しむということが進んできているとうことでございまして、今回のプログラムに至ったということでございます。

 最後に、第9回の円空大賞ということで、大賞1名、円空賞4名を決定いたしました。
 この円空大賞は、郷土の偉人である円空を顕彰して、ふるさとへの誇りを高めるということで、どちらかというと在野の造形作家といいますか、あるいは、現代の円空さんを連想させるような、現代芸術家を表彰するということでやってきております。平成11年度からすでに8回にわたって行われておりまして、今回が9回目ということでございます。
 今回の大賞はブラジル・サンパウロの彫刻家、お手元の資料にありますが、エンリケ・オリベイラ氏でございます。この方は、ブラジルで伝統的に建材として使われているベニヤ合板の廃材を集めまして、それをつなぎ合わせることで壁や床一面を覆い尽くすような巨大な彫刻作品をつくり出す芸術家でございまして、独創性、ダイナミックな表現、そしてその中に、柔らかさや温かさを感じるということで、まさに円空の精神に通じるものではないかということで評価されたわけでございます。オリベイラ氏は、来年1月頃に来日しまして、岐阜県美術館において、一カ月程度かけて新たな展示作品を制作するという予定になっております。
また「円空賞」には、岐阜市在住の画家であります佐藤昌宏(さとうまさひろ)氏をはじめ、造形作家の庄司達(しょうじさとる)氏、彫刻家の土屋仁応(つちやよしまさ)氏、現代美術家の宮本勉(みやもとつとむ)氏の4名を選定いたしております。
 来年の2月2日に、岐阜県美術館で授賞式を行うとともに、「円空大賞展」を同日2月2日から3月11日まで開催する予定でございます。恒例ではございますが、是非ご覧いただきまして、円空と響き合う作品の魅力を感じていただければと思っております。
 私の方からの報告は以上でございます。

記者  本日教育委員会で、入試制度の「全県一区」制度の導入などが議論されているということですが、今回受験生からすると、選択の幅が広がったという声がある一方で、導入の時期からすると戸惑いの声も出ていますが、今回の導入について知事の所感をお聞きかせ願えますでしょうか。
知事  県内各地で、いろいろ、それぞれの学校の特色を出しながらいろんな教育をやっているわけなんで、それを6つの学区にわけて、かつ隣接区はいいけど、離れてたらダメですよということで、端的には、飛騨と岐阜エリア、東濃と岐阜エリアですけれども、そういうエリアを超えて行きたいという希望のある人に、門戸を開くということは、それはそれで一つの判断ではないかと思っておりますし、今回、県外からも受験を認めることも併せて議論しております。このところ岐阜県から相当数のお子さんがむしろ近隣県に受験に行っているということもありまして、そうしたことに対して岐阜県としてあらゆる可能性を開いておこうというのが今回の趣旨だと理解しているわけでございまして、よく関係者の理解を得ながらやっていくようにということは、総合教育会議でも私から申し上げておりますが、方向としてはありうる選択肢ではないかと思っております。具体的にそのことで、どうなるか、何人の人がどう動くかということは、予測はつきかねるんですが、そういう機会が開かれているということはきちんとアピールをして、そして、これと併せて、それぞれの高等学校での教育の魅力を十分県内に知っていただく努力が必要だと思っております。
記者  報道にもありますように、春日井市でヒアリが見つかりました。県の対策としてはどのようなものを考えておられるでしょうか。
   まずは、ヒアリについては、注意深く情報収集はしてきております。現時点では、県内での生息は、まだ1件も確認されていないわけでございますが、注意深くフォローしていこうということでございます。県民の皆さんも大変ご心配でですね、すでにこれまでに8件、それとおぼしきものがある。見慣れないアリがいるとか、自宅のベッドの上にヒアリがいるとか、そういうお尋ねがありましたが、確認の結果いずれもヒアリではなかったということでございます。それだけみなさん心配しておられるということでございます。
 愛知県の今回見つかったケースは、倉庫の中で見つかったというのは、内陸部では初めてでございますので、そういう意味でも、波打ち際から内陸に来たということで、色々懸念されるところではございます。そこから運んだコンテナで飛島村でまた見つかったとうことで、連動したものがあったというように聞いております。
 環境省の方では、いまのところ、女王アリでありますとか、ヒアリの巣は見つかっていないものですから、定着リスクが高まっているとは考えにくいのではないか、という話を聞いております。私どもとしては、まず疑いのある案件があれば、通報してください。そして、触らないで通報してくださいと。そうしますと、県事務所の環境課が現地へ行って確認をしますし、その確認が難しい場合には、保健環境研究所でスクリーニングを実施するということでございますし、疑いがあれば直ちに薬剤散布によって、緊急防除を行うという構えにしておりますので、積極的に通報していただければと思っております。というのが現状でございます。
記者  九州の豪雨災害について、岐阜県としてはどのような支援をお考えですか。
知事  ひとつは、知事会で一定のルールを定めておりまして、知事会の方から大分、福岡両県のほうに、どういう支援が必要かというような問い合わせをしたり、定められたところに従って、支援が出るということでありますが、今のところ、九州のなかで対応可能だということで、私の承知しているところでは、長崎県だけがこれに向かっているということでございます。福岡県も大分県も両方とも私自身のかつての通産省の同僚・先輩が知事をやっておりますし、また、村山総理の出身地でもありますから、大変気にはなっておりまして、いつでも何なりとお申し出があればということで、連絡はしてありますけれども、先方のほうからは、まずは、現時点では一定の体制が出来上がっているので必要があれば、また連絡するということになっております。
 という支援の流れがひとつと、もうひとつは、常日頃私どもはやっておりますけれども、こういった災害が起こった際には、まずはスタッフが現地に赴いて、状況を調査し、どんな対策がおこなわれているか、どんな課題があるかということを分析して、そしてその成果を仮に岐阜県で同じ事が起こったらどう対応するのか、現時点での体制で大丈夫なのかということについて、見直しをする、検証するという作業をやってきておりますので、この作業は、支援とは別途やっていきたいと思っております。
 今回はピンポイントの被害状況でございますので、実は、豪雨時に住民の避難手順を定めて風水害タイムラインというのを作成することになっているのですが、岐阜県では42市町村のうちの16市町村が、まだ作成していないということでございまして、今回の経験にのっとって、避難手順などの防災行動について、時系列に提示するような、風水害タイムラインを未作成の市町村は至急整備すべきであるということで、文書で依頼をしたところでございますが、いずれにせよ、「明日は我が身」という姿勢でフォローして行きたいと思っております。
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