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知事記者会見平成29年6月6日

平成29年6月6日(火曜日)15時00分

司会

 お待たせいたしました。
 それでは、これより知事定例記者会見をはじめさせていただきます。
 本日の発表項目の1つ目としまして、一般社団法人岐阜県建設業協会との「高病原性鳥インフルエンザ及び低病原性鳥インフルエンザ発生時における殺処分家きん等の埋却業務に関する基本協定」の締結を行います。そのため、岐阜県建設業協会会長佐竹武(さたけたけし)様にご出席いただいております。どうぞよろしくお願いします。
 この後の進行については、協定の締結、写真撮影、知事から今回の締結に至るまでの経緯等についてご説明いただき、佐竹会長からのご発言、質疑応答という形で進めさせていただきます。
 それでは、協定の締結に入らせていただきます。
 お手元の協定書にご署名いただき、署名が終わりましたら、協定書を交換してください。それでは、お願いします。

 ありがとうございました。
 それでは、写真撮影に移らせていただきます。
 お手数ですが、お立ちいただき、知事、佐竹会長で協定書をお持ちのうえ、中央にお寄りください。それでは撮影をお願いします。

 ありがとうございました。ご着席ください。

 それでは知事、お願いいたします。

知事  今日は岐阜県建設業協会の佐竹会長においでいただいております。お忙しい所、ありがとうございます。今回の協定でございますが、ご案内のように今年1月に山県市で本県としては初めて高病原性鳥インフルエンザが発生しまして、大雪の中、大変厳しい環境の下で昼夜兼行取り組んだ結果、無事埋却、消毒等の処分を終えたわけでございますが、これに延べ4,660人の方にご参加いただいたということでございまして、この中には建設業協会の皆様に大変お力添えいただいております。特に殺処分しました鶏の埋却業務について、まさに昼夜兼行で献身的にご協力いただいたということで、この3月には感謝状を出させていただいたところでございます。
 その後、今回の事案を私どもなりに検証していく中で、今後さらに確固たる対応が取れるように色んな対応策を打っていこうということで、その一環として今回建設業協会との間で協定の締結に至ったわけでございます。これは基本的ないわば基本協定というべきものでございまして包括的な協力を確認するということでございまして、その上で、各地区の建設業協会と農林事務所との間で、それぞれの事情に応じた具体的な協力要請をどういう手順でやっていくかとか、どういうふうに対策を実施していくとか、各論的な実施方針を、また運用協定という格好で締結させていただく訳でございます。その大もとになる基本協定が今回採用されたという位置付けでございます。引き続き万が一の場合に備えて万全の防疫対策を取っていきたいということで、今回の協定もそういうことの重要なステップであると考えております。改めて協定締結にご賛同いただきました佐竹会長に心から御礼申し上げます。ありがとうございました。
司会  ありがとうございました。それでは、佐竹会長よろしくお願いいたします。
佐竹会長  一般社団法人岐阜県建設業協会会長の佐竹でございます。私ども建設業協会は、地域住民の生活と経済活動の基盤である社会資本の整備や維持管理だけでなく、災害時における緊急対応、復旧活動などで社会的使命を担っており、県と「災害応援協力に関する協定」を結ぶとともに、冬季の除雪など社会貢献にも努めているところであります。
 今年1月に山県市で県内の養鶏場としては初めての高病原性鳥インフルエンザが発生し、その際には、私どもの会員であります一般社団法人岐阜土木工業会の会員企業が埋却業務に対応・協力をいたしましたが、より総合力をもって、迅速かつ的確に実施する必要があると認識し、県協会と地区協会が一丸となって対応すべきと判断いたしました。
 このため、鳥インフルエンザ発生時の対応につきまして、県当局と協議を行い協会として全会一致でご協力をしていくこととなり県と協定を締結することに至りました。
 今後、鳥インフルエンザ発生の際には、埋却作業が中心になろうかと思いますが、県当局のご指示の下、協会と会員企業が連携を密にし、被害の蔓延防止と早期終息に向け努力して対応していくこととしています。
 社会的使命を担う本協会といたしましては、今後とも、県民の安全・安心のため、全力で取り組んでまいる所存であります。どうかよろしくお願いします。
司会  ありがとうございました。
 それでは、記者の皆様から、ご質問をお受けします。
記者  知事にお伺いします。今回協定に至った課題を2,3教えてください。
知事  今回は初めての経験であった訳でありましたけども、関係者の非常に迅速なご努力によってですね、全体としては特に何か滞りがあったとか、非常に深刻な課題が残ったとか、そういうことはありませんでした。むしろ初めてにしてはよく力合わせてやらせていただいたということであります。前も話しましたが唯一、埋却の時の埋却場所ですね、今回6割ぐらい掘り進んだ所で大量の水が出たものですから、もう一ケ所別途掘り始めたわけでございますけども、やはりこういったことは想定できていませんでしたので、そういったことに対応する備えも、もう少し丁寧にやろうという課題はありますけども、建設業協会さんとの連携における対応につきましては、非常にスムーズに行ったと思っております。
 この背景としましては、先ほどお話がありましたように、いざ災害の時の一般的な応援協定を結ばせていただいておりまして、色んな面で協会の方々と県の方とですね連携を取ってきたことの結果かなと思っておりますけども、これに満足することなく、いつ何時どこでどういう形で起こるか分からんということでありますので、確固たる協力体制を敷いていきたいと、それも協会本部と県庁だけではなく、出先の事務所と各協会の各地域の事務所とすぐさま連携できるということで、今回体系的な対応を取らせていただく、より万全を期するという趣旨でございます。
記者  知事にお伺いします。こういった県と各県の建設業協会とで、このような防疫措置の類で連携している例はあるのでしょうか。
知事  私は、あまり承知していないですけれども。
佐竹会長  鳥の場合は初めてですが、我々建設業協会は災害等々に特に迅速に対応しておるということが第一であると思っております。ご質問のあったこの他に云々ということは、事が起きてみなければ、なかなか鳥のことでも一緒ですし、わからない。その都度その都度、県当局と相談しながら対応に当たっていくという姿勢で我々業界としては思っております。
知事  参考までに、家畜の伝染病とかですね、別のテーマでは、例えば近隣県が建設業団体と協定を結んでいるケースはあるようですね。鳥インフルエンザでは存じ上げないですが。
司会

 他にはよろしかったでしょうか。以上をもちまして、協定締結式を終了いたします。佐竹会長様には、ここで退席されます。ありがとうございました。

それでは、続きまして「関ケ原武将シリーズ第三弾大谷吉継」の開催及び「関ケ原古戦場ロゴマーク」の発表に関する共同記者会見を行わせていただきます。
 この記者会見には、関ケ原町長の西脇康世(にしわきやすよ)様にご同席いただいております。どうぞよろしくお願いします。
 進行については、関ケ原町長から「関ケ原武将シリーズ第三弾大谷吉継」の開催についてご説明をいただき、知事から「関ケ原古戦場ロゴマーク」の発表についてご発言をいただきます。その後、質疑応答という形で進めさせていただきます。それでは、関ケ原町長、お願いいたします。

関ケ原町長  関ケ原町長の西脇でございます。6月24日土曜日と、25日日曜日の両日、関ケ原武将シリーズといたしまして、戦いに参加した武将の中で人気の高まっている「大谷吉継」をテーマとしたイベントを開催させていただくということで、そのお知らせをさせていただきたいと思います。
 詳しくはお手元のチラシをご覧いただきたいと思いますが、幕開けとなるオープニングイベントにつきましては、24日土曜日10時から関ケ原町ふれあいセンターで開催いたします。
 第1部では、8月26日に公開予定でございます映画「関ヶ原」で、大谷吉継役をされておられる俳優の「大場泰正(おおばやすまさ)」さん、それから大谷吉継の十六代目の御子孫であられます「大谷裕通(おおたにひろみち)」さんなどが大谷吉継を語るというトークショーを開催させていただきます。また、岐阜県と大谷吉継ゆかりの地であります福井県を代表するYOSAKOIチームによる演舞や墨絵師のOKAZUさんによる墨絵パフォーマンスなど、大谷吉継一色で開催したいと考えているところでございます。
 また、第2部では、歴史ドラマや時代劇に出演されている俳優の「高橋英樹」さんと、テレビ番組で活躍されておりますタレントの「高橋真麻(まあさ)」さん親子にご出演いただきまして、関ケ原の戦いについて大いに語っていただくこととしております。
 また、お手元にお配りしておりますけれども、このイベントに合わせまして、関ケ原七武将の陣跡やお墓を巡るウォーキングコースを設定いたしまして、このようなウォーキングマップを作成いたしました。このうち、今回のイベントでは、テーマといたしております「大谷吉継」に関連する史跡を巡るウォーキングをしたいと考えております。
 その他にも参加型イベントを中心に、2日間、古戦場一帯で展開をしていきたいと思っております。地域の皆さんとともに盛り上げていきますので、是非、多くの方にご参加をいただきたいということで、お知らせをさせていただきます。よろしくお願いいたします。
司会  ありがとうございました。それでは、知事お願いいたします。
知事  もうひとつお手元の資料に「関ケ原古戦場ロゴマークについて」という一枚紙がありますが、このたび、ロゴマークをこういう形で決定させていただきました。関ケ原町の町章を中心に、東軍の徳川家康の家紋と西軍の石田三成の旗印を左右にあしらって、その下に関ケ原という文字を入れたということでございます。
 これによって、東西両軍の戦いの場としての関ケ原のイメージをかき立てようということでございます。今、西脇町長からお話がありました今回のイベント会場でもこのロゴマークをふんだんに活用していきたいと思っております。それから特に包装紙やロゴマークのシールを貼った約100のお土産商品の販売を開始するということでございまして、これからこんなイメージで関ケ原をアピールしていきたいということでございます。
 それから、大谷吉継を今回取り上げるということで町長のほうからお話ございましたけれども、昨年4月に敦賀市で西川福井県知事、敦賀市長とも合意しましたけれども、いろいろと広域連携についてのお話をさせていただきまして、大谷吉継と、杉原千畝の2つのテーマで三者が観光振興を連携してやっていこうという話でございまして、今回先ほどご紹介のあったような(YOSAKOIチーム出演の)協力や敦賀市の博物館からの資料の貸し出しでありますとか、そんなこともしておりまして、他の地域とも連携を図りながら、まさに東西戦いの場としての関ケ原を大きくアピールしていこうということでありますので、よろしくお願いいたします。
 また、このウォーキングガイドマップもいろいろと議論をし、工夫を重ねてまいりました。ようやく7つのコースができあがりましたので、記者の皆様方にも週末順番に、7回こなしていただけると、この関ケ原古戦場全体を満喫していただけるのではないかと思います。以上でございます。
司会  ありがとうございました。それでは質問を受けたいと思いますが、西脇町長か、知事に対する質問かを明らかにしてお願いします。
記者  知事にお願いします。ロゴマークですが、いつからこれを付けて販売を開始するのか日付を教えていただきたいというのと、このロゴマークに決まった経緯について教えてください。
知事  先ほど、町長からご紹介のありました、6月24日のイベントの日から、今日はロゴマークも仮のものをつけておりますけれども、ピンバッジであれ、シールを貼った土産物を販売しようということで、その日から今回の大谷吉継シリーズが出発ということでございます。今日お配りしたこの資料にもロゴマークが貼ってありますが、これもまだ、上から手で貼ったものでありまして、6月のイベントの時にはプリントされたものが出てくるということでございます。
 しばしば私どもは、公募という形で、こういうことに対応しておりますけれども、今回は先ほど申し上げましたように、関ケ原町がずっと長年にわたって使ってこられました、町の町章といいますか、そのマークがございますので、このマークは実は、家紋なり旗印なり、文字を除いた部分ですね。これは非常に地域の皆様にとっても広く認知されたものでありますし、定着しておりますので、むしろ、このマークを大事にして、それに東西古戦場という意味での徳川家康の家紋と石田三成の旗印を加えたと、そしてまた、県外、海外のお客様のために、漢字ないしはローマ字で関ケ原と入れるということで、言ってみれば、既に関ケ原町のシンボルとして定着しているものを活用させていただくということでございますので、あえて公募するとか、そういう手続きは取らなかったということでございます。関ケ原町からも快くご了解いただいたということでございます。あと、町長さんから、色について、もう少し、いろどりがあっても面白いのではないかということなどのご意見もございますので、そのあたりの応用をどうするのかということは、これから考えていこうと思っております。
関ケ原町長  関ケ原の町章でございますけれども、見ていただいたとおり、兜の形をしております。これは、兜だけではなく、町にあります、伊吹山ドライブウェイ、伊吹山も含んでいると。そして、これは関ケ原の「せ」をデザイン化したものでありますので、町民にとっても、古戦場の町というイメージアップにすごく良いということで、今までも民間の事業者の方からも包装紙に使いたいという要望があったものであります。そういったことから、今回知事から、関ケ原の町章、これは良いから使いたいというご提案をいただいて、本当に私どもは嬉しく思いまして、是非ともこれをベースに作っていただきたいと協議を始めたわけでございます。
 そんな中ですので、これからいろんな商品とか事業にこういうものを使っていくということになりますので、その使い方について、また、デザインの仕方について、ベースはこれなんですけれども、これをどういうふうにアレンジするかというのを作りながら、皆さんに使っていただきたいと思っております。
記者  ロゴマークのシールを貼った商品が100ほどあるとお聞きしましたが、具体的にどんなものがありますでしょうか。中でも目玉となるようなものがあれば教えてください。
知事  県産品を中心にですね、町あるいは、町の観光協会、それから県とみんなで集まって選ばせていただいたということでありまして、特に特定の単一目玉商品ということはございませんが、かなり幅広く地域を表す相応しいものが選ばれてきております。リストは後でお届けしますので見ていただきたいと思いますけれども、特に刀を模したような独特のハサミがありますし、関ケ原最中でありますとか、関ケ原せんべいでありますとか、出し汁を関西風と関東風で分けて出している、うどんのどん兵衛でありますとか、いくつかそういう食品から、ちょっとした民芸品から、Tシャツとか身の回りの生活用品とかまで幅広く取り揃えておりますが、別に100商品に限るわけではありません。まず、第一弾としてこれでやってみようということで、徐々に広げていきたいと思います。
 去年、中部圏知事会議で上田市に行きまして、上田城の土産物屋をみましたけれど、あらゆる商品に六文銭が貼ってあるんです。全部に六文銭ということなのですが、ちょっとそこまでは、私としては県産品中心に、県にゆかりのものを選びながら、徐々に広げていきたいと考えております。
 こういうことを始めることを通じて観光関係者の方々とかお菓子屋さんとか、いろんなものを作っておられる方がイマジネーションをたくましくしていただいて、新製品をご提案いただけるのを期待しております。
特に関ケ原町としてアピールしたいものはありますか。
関ケ原町長  すべて買っていただければと思います。
司会  以上をもちまして、「関ケ原古戦場ロゴマーク」及び「関ケ原武将シリーズ第三弾大谷吉継」の開催に関する共同記者会見を終了させていただきます。
 西脇町長は、ここで退席されます。ありがとうございました。
知事  私の方からは、あと2点ございますのでよろしくお願いいたします。
 ひとつは、お手元にお配りしておりますが、岐阜県中央家畜保健衛生所の開所ということでございます。今月16日金曜日に、岐阜市内の岐阜大学のキャンパスの中で岐阜県中央家畜保健衛生所の開所式を開催するということでございます。
 前にも申し上げたと思いますが、国立大学法人の敷地内に、こうした県の施設を置くということは初めてのことでございまして、私どもとしては、家畜衛生に関する教育、あるいは獣医師確保といったテーマと、地域の家畜防疫体制を更に強化するという、学と官の協力といいますか、そのような趣旨でかねてから連携協定を岐阜大学との間で結びながら、その実行のための拠点づくりをいろいろ検討してきたところでございまして、その拠点として今回、この衛生所を開所させていただくということでございます。
 現在の岐阜県中央家畜保健衛生所は、既に建設から50年近く経過した大垣市にあります本所と、岐阜市に鑑定センターがもうひとつございまして、これが分散しているわけでございますが、これを一ケ所に集めて、今回開所するということでございます。
この施設は、例えば、この1月の鳥インフルエンザのような伝染病の発生時に、迅速かつ安全な病性鑑定を行うということでございますが、今回の開所にあわせて最新検査機器の導入でありますとか、機材の拡充でありますとか、あるいは国内最高レベルのバイオセキュリティ、空気の環境管理ということですね、そういったことについても完備したものにしたいと思っております。
 この建物の2階には県の検査室があり、3階には大学の研究センターがあるということでございまして、相互に連携しやすい構造の建物を考えております。例えば、このところ増加傾向にあります牛の白血病ですね、こういったことについて、大学の知見と県の検査機関の経験を、いわば共同研究というような形で新しい診断法の確立などを進めていったらどうかということでございます。
 それから、今年度から獣医師資格の必修科目ということで、公務員獣医師現場のインターンシップの実習が必要だということでございますが、その受入にも寄与するわけでございますし、また、獣医師が不足しているものですから、高校生向けのガイダンスを積極的に開催するなど、未来の産業動物獣医師の確保にもつなげてまいりたいということでございます。
 開所式には、文科省、農水省、関係者においでいただきますし、また、家畜伝染病の第一人者であります村上先生の講演も予定しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

知事

 もう1つが、「白山開山1300年」ということで、今年はその記念の年になるわけでございますが、7月7日金曜日にこれを記念した「白山開山1300年記念『山の日』シンポジウムin郡上」を開催させていただこうということでございます。
 県立森林文化アカデミー涌井学長をはじめ、国連大学の高等研究所の飯田義彦先生、そしてまた白山地域で活躍される方々をパネラーとしてお招きいたしまして、「白山の自然と文化の伝承」について語り合っていただくことと、翌日、郡上市白鳥町石徹白地域を舞台に、体験型の見学会と言いますか、エクスカーションを予定しておりまして、「白山古道トレッキング」でありますとか「白山への道五箇所巡り」とか、そういったことを体験していただいて、山に親しむと同時に山の恵みに感謝する機会としてこのシンポジウムを活用していきたいと、そういう趣旨でございますので、よろしくお願いいたします。
記者  中央家畜保健衛生所について、目的の1つに獣医師の確保がありますが、今回の新しい衛生所の開所で、どれくらいの獣医師不足の改善がみられるのか、具体的なものがあれば教えてください。
知事  岐阜大学には、応用生物科学部という部がありまして、その中に獣医学科というのがございます。獣医学科を持っている大学は全国で、公立・私立合わせてわずか16大学ということで、特に中部地方では唯一の獣医学科を持っている大学ということで、毎年30人の定員でお入りいただいているということで、人気がありまして、かなり競争率が高い状況でございます。その中で、獣医師になっていただくわけですが、獣医師といっても色んなタイプがございまして、いわゆる民間のペットを中心とした犬猫病院という類の獣医師もおられますし、畜産振興につながる大型の動物を扱う獣医師もございますし、JAなどの団体にお勤めされる獣医師の方もおられますし、県なり市町村なり公務員としてご活躍いただく方々もおられるというわけでございますが、全体として、民間の病院に行かれる方が非常に多くて、公務員になる方がむしろ非常に少ないと、減ってきていると。県のほうも、むしろ積極的に公務員としてお迎えしたいということでございますので、今回のようなこういう連携の中で、県の行政も身近に感じていただいて、県の獣医師として県のスタッフとして活躍していただける方を育てていきたいということでございます。
 ちなみに、数字を申し上げますと、例えば岐阜県の獣医師採用試験ですが、平成28年度は15人(の採用)を予定しておりましたけれども、入庁者は7人ということで、半分しか採れてないんですね。平成28年3月末の新規獣医師の就業状況でいきますと、43%が犬猫等の民間病院ということで、国・県・市町村を合わせても公務員獣医師は17%ということでございますので、大学の定員どうこうということではなく、むしろ公務員獣医師の重要性と言いますか、公務員獣医師になられる方の処遇改善も考えなければと思いますけれども、色々と工夫をしながら、あるいは奨学金を活用しながらできるだけ県としては採用定数の確保に努力していきたいというのが今の状況です。
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