ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 分類でさがす > 県政情報 > 知事 > 知事記者会見 > 知事記者会見(平成29年5月15日)

本文

知事記者会見(平成29年5月15日)

記事ID:0016010 2017年5月17日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成29年5月15日(月曜日)16時30分

広報課  お待たせいたしました。
それでは、本日の発表項目の1つ目としまして「『天下分け目の関ケ原』東西人間将棋」の開催に関する共同記者会見を行わせていただきます。
 この記者会見には、公益社団法人日本将棋連盟会長佐藤康光様、同じく日本将棋連盟で今回の「東西人間将棋」をご担当いただいております野月浩貴様、ご両名にご出席いただいております。どうぞよろしくお願いします。進行につきましては、佐藤会長に続いて知事からの発言をいただきまして、その後質疑応答という形で進めさせていただきたいと思います。それでは、佐藤会長よろしくお願いします。
佐藤会長  皆様、どうもこんにちは。日本将棋連盟の会長をつとめております佐藤康光と申します。本日はご多忙の中、このようにお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。このたび岐阜県の関係者の皆様のご尽力によりまして、「『天下分け目の関ケ原』東西人間将棋」が開催されることになりまして、将棋連盟としても大変ありがたく思っております。古田岐阜県知事様はじめ、関係各位の皆様に厚く御礼申し上げます。ありがとうございます。
「関ケ原の戦い」といいますと、頭に浮かびますのが、全国各地の名だたる戦国武将が各地から馳せ参じまして、歴史的戦いを繰り広げた天下分け目の戦い場所という認識でございます。その場所で、人間将棋が開催されますことは、将棋界にとりましても大変歴史的な出来事であると考えております。
人間将棋とは、戦国武将の衣装を身にまとった人間が駒となり、棋士や女流棋士が陣頭指揮、対局を行うイベントでございます。
また、すべての駒が躍動して激闘、大熱戦が行われることが非常に多い対局で、また、対局者が武将さながらのトークを繰り広げながら進行するため、観戦される皆様もより楽しめるイベントとなっております。今回は関ケ原の戦いということで、東西から対局者となる棋士が選ばれまして、「東西対決」という図式で対局が行われることも、将棋界関係者、将棋ファンにとりましても大変興味深い企画ではないかと感じております。
 開催当日は、人間将棋以外にも「百面指し」やコラボイベントも多数盛り込まれると伺っております。全国の将棋ファンはもとより、戦国時代の歴史ファンをはじめ、いろんなジャンルの皆様、将棋を知らない方にも楽しいでいただけるイベントになると確信しております。この関ケ原での人間将棋が恒例行事として定着していくことを心より将棋連盟として願っておりますし、今後も全面協力させていただければと思っております。
 全国の将棋ファン、戦国時代歴史ファンの皆様、並びに関ケ原に興味をお持ちのすべての皆様に10月15日にイベントが行われますので、是非会場に足を運んでいただきたいと思っております。
 また、岐阜県は「木の国」と伺っておりまして、将棋自体も木を使った文化でございます。将棋という中にも木という字が使われておりますので、より一層将棋というツールを使っていただいて、地域活性化の一助になればと思っております。簡単ですが、あいさつとさせていただきます。ありがとうございました。
広報課  ありがとうございました。続きまして、知事お願いいたします。
知事  このたび、日本将棋連盟の全面的なご協力のもとで、東海地方では初めての試みとなります「『天下分け目の関ケ原』東西人間将棋」ということで、10月15日に開催する運びになりました。日本将棋連盟の佐藤会長をはじめ皆様には心から御礼を申し上げる次第でございます。関ケ原では、かねてから天下分け目の戦いの場であるということと、それから東西文化の結節点であるということ、こういった特色を打ち出した形でアピールしていきたいと思っておりまして、すでに花いけバトルでありますとか、グルメバトルでありますとか、そういった東西対抗のイベントをやらせていただいております。今回は東西人間将棋ということで、さらに関ケ原の面白さ、魅力を増していけるのではないかということで大いに期待をしているところでございます。
 私どもとしては、1回限りではなく、定番化、恒例化していきたいと思っております。そういうつもりで準備を進めていきたいと思っております。まずなんといっても第1回がどのように行われて、多くの皆様からご評価をいただくことが大事でございますので、全力を傾けたいと思っております。
 私の方からは以上でございます。
記者  今回、場所が関ケ原ということでどんな方に来ていただきたいのか、どんな方に駒として参加していただきたいか、参加された方に、将棋のどんな魅力や楽しさを伝えたいか教えていただけますでしょうか。
佐藤会長  対局者につきましては、将棋連盟の方から東西の棋士を選ばせていただくということで、魅力あるカードとなるような棋士を選んでいければと思っております。実際に駒を動かしていただくのは地元の方のご協力によって成り立つものかと考えております。8種類の将棋の駒の特性から、動き方がそれぞれ異なっており、一歩一歩進んでいく駒や、いきなり飛んで行かなくてはならない駒もあるので非常に大変なお役目もあるかと思います。やはり、最終的には一局の将棋を完結する上では、どの駒も必要不可欠ということで、団結力といいますか、チームワークも必要になってくるのではないかということで、そのあたりのご協力をお願いしたいと思っております。
知事  少し補足させていただきますと、人間将棋では、プロ棋士は東西を代表する方々を将棋連盟の方から派遣していただくことにしておりますが、全国から参加者を募集して、出身地別に東軍、西軍に分かれて、甲冑や着物に身を包んで、そういう駒となって動いていただくということも考えております。
それから、もう一つは、プロ棋士の方7人と県民100人が同時に対局する「100面指し」というものを別途開催していただくということで進めておりまして、これはまた、東西人間将棋とは趣を異にする大掛かりなものでありまして、多くの方に参加して、楽しんでいただければと思います。
記者  今、一番の話題の藤井四段が来たりする可能性はありますか。
佐藤会長  あるかもしれないということです。
現役の棋士は、160人ぐらいおりますのでその中から選ばせていただくということになると思います。
記者  実際に交渉したり、検討されていたりするのですか。
野月八段  先の話になるのですけれども、今、藤井さんは連勝中でかなり勝たれておりまして、スケジュールによって対局が過密になる可能性もありますし、中学生ですので、そのあたりを考慮して、オファーをするかどうかを考えるということだそうです。
広報課  以上をもちまして、「『天下分け目の関ケ原』東西人間将棋」の開催に関する共同記者会見を終了いたします。佐藤会長、野月八段は、ここで退席されます。どうもありがとうございました。
知事

 私の方からは3点ご報告したいと思っておりますが、ひとつは、広域農道整備事業です。これも関ケ原ですけども、「西南濃3期地区」ということで、関ケ原の広域農道整備事業が開通するということで、今月26日に式典を行うことになっております。お手元に資料をお配りしておりますし、地図もございますが、この地図でいくと緑色の部分でありますが、点線の所、茶色の所、黄色の所はもう既に出来上がっているわけで、この路線が着々と整備されてきたということでございます。
 これ実は昭和40年から農産物の流通の合理化と農村地域の生活環境の向上ということで取り組んできている中で、岐阜県では既に231地区、596kmの整備をいたしておりますが、この「西南濃地区」は、関ケ原町とそれから海津町を結ぶ43kmの幹線道路の内の約31kmの区間でございまして、171億円、38年間の歳月をかけて、3期に分けて整備してきたということでございます。
 今回、この関ケ原町の大字藤下から大垣市の上石津町牧の3kmを結ぶ3期地区が完成するわけでありまして、一大農道網が完成するということでございます。これによって、トマト、キュウリといった地域の主要な野菜が集出荷場、それから直売施設などと広域的につながると、その他地域全体の物流の改善につながるということでございます。
 式典当日は、関ケ原にふさわしい演出をということで、大砲の合図によって開通パレードをスタートして、それから農道の愛称を式典の際にご披露することになっております。
 この農道の西側が丁度、大谷吉継の陣地跡がありますし、南側が小早川秀秋の陣の跡があるということで、関ケ原の戦いの勝敗を分けた歴史上重要な場所であるということで、この農道自体も関ケ原巡りということで魅力発信につながるということを期待しております。これが農道の件でございます。

 それから次に移住定住と言いますか、都市エリアから岐阜県へより多くの人に移住定住していただこうということで、キャンペーンをやってきておりますけども、平成28年度の数字が整いましたので発表させていただくわけでありますが、県外から平成28年度の移住者数が1,310人ということで、平成22年度の調査開始以来、最高の人数とほぼ右肩上がりできているわけでございます。
 私ども平成27年度から5年間で6,000人の移住者数ということを目標にしておりますが、27年、28年で合わせて既に2,439人ということでございますので、目標達成に向けて着実に進んでいるのではないかと、今後も、さらに数字の上積みをしていきたいと考えています。
もう一つ特徴として、世帯主の約7割が30代以下の子育て世代、あるいは若年層であるということが特色でございまして、やはり本県がアクセス面で優れているとか、あるいは子どもの医療費が県内全ての市町村で中学卒業まで無料であることとか、あるいは生活費が非常に安価であるとか、住環境が良好であるとか、そういった点が評価されているのではないかということでございます。
 特に、地域別では、関西からの移住者数が前年度から1.4倍ということで、急激に増えてきております。これは昨年4月に、大阪に「清流の国ぎふ移住・交流センター」というのを設置しておりますが、ここを通じて相談対応、セミナー開催等々やってまいりましたが、この設置の効果が表れているのではないかと思っております。
市町村別で見ますと、東濃の中津川市、恵那市、土岐市において移住者数が大幅に増加してきております。東海環状自動車道の整備とか、将来のリニア中央新幹線開業など交通の利便性、それから各市が行っておりますサポートの充実といったようなことが結果につながったのではないかということでございます。
 引き続き、東京、大阪、名古屋3大都市圏の移住交流拠点を活用して情報発信をしていきたいということでございます。
 それから、今年の9月を目途に移住定住に関する情報をワンストップで提供するということでインターネットのポータルサイトを開設したいと思っておりますし、それから白川町を舞台にした、これはメーテレさんですかね。「岐阜にイジュー」というドラマが4月24日から全10話ということでスタートしております。積極的にアピールを続けていきたいと思っているところでございます。

 それから3番目が「御嶽濁河高地トレーニングセンター」の開所式のご案内でございます。5月25日に滞在型の高地トレーニング施設ということで、この「御嶽濁河高地トレーニングセンター」の開設をいたします。
標高1,700mの高所に位置しておりまして、効果的なトレーニングを実施する施設として再整備を進めてきました。これまでは、下呂市が宿泊機能を中心にスポーツレクリエーションセンターということで運営しておりましたけれども、下呂市への貸与期間が満了いたしましたので、これを機に、今年度から、岐阜県のスポーツ科学センターの分館ということで、一体的に、まさに、トレーニングセンターとして運営をしていこうということでございます。
 現地に指導を行う研究員の配置をしたり、血中乳酸測定器や高酸素カプセルなど、サポートに必要な専門的な機器も導入しておりまして、まさに高地トレーニングの拠点としての機能を一層強化してまいりたいということでございます。
 また、岐阜県スポーツ科学センターは、まさに、岐阜県のトップアスリートを科学的に支援する組織として活躍していただいているわけでございますが、この岐阜県スポーツ科学センターと御嶽濁河高地トレーニングセンターを一体的に運用するということで、全国で唯一と言ってもよいかと思いますが、平地から高地までの科学的トレーニングサポートを行う体制ができあがったということでございます。
今回の開所式では、式典のあと、内覧会を実施いたしますので、是非ご覧いただきたいと思っております。
 また、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿の受け入れということで、この敷地内に、さらに、新しい宿泊棟の施設を計画しておりまして、今年度に基本設計、平成31年度までの完成ということで、海外からもお越しいただいて、ご利用いただければと思います。

記者  移住定住の方ですが、人数がだんだん増えてきているということもあって、伸び率の方がややこれまでの勢いからすると、さほどでもないようですが、これは、やることをもうかなりやってきたという認識なのか、その辺りの受け止め方を教えていただけますか。
知事  発射台がかなり低いですからね。平成22年に165人ですからね。そこから数えますと右肩上がりでずっときておりますが、やはり1,000人を超えますとね。それからもう一つは、私どもは県の長期構想で、かなり早くからこの少子化問題に取り組んできているわけございますが、これだけ全国一斉に地方創生ということで移住定住を大きなテーマとして各県とも一生懸命やっておられますので、そういう意味では、だんだん伸び率も減縮してくるという動きになってくるのではないかと思います。
 それから、実際の相談件数や相談内容をみてみますと、まだまだポテンシャルは高いのではないかと思っておりますので、十分耕していきたいと思います。
記者  図書館で切り取りや破られる等の被害が相次いでいるわけですけれども、これについての今後の対応などを含めて、教えていただけますか。
知事  私どもは、できるだけ利用しやすいようにということで、開架閲覧室に置いていたわけですが、被害が発覚してからは閉架書庫で管理するということにしておりますので、資料を積極的にご利用いただくという意味では、当面ちょっと残念な状況になっているということでございます。
 岐阜県のみならず全国各地10県33館で起こっていると聞いておりますけれども、盗難防止システムや防犯カメラであるとか、もちろんプライバシーも考えながら工夫はしていきますけれども、そのことと積極的な閲覧ということとをどのあたりで折り合いをつけるかということはですね、まだまだ被害の拡がりがあるのかないのか、ここで落ち着くのかどうか、状況をみて対応していくということになると思います。
 やはり県民の共有財産だと、丁寧に扱って、みんなの共有のものとして使っていこうと、そういうマインドを是非皆さん持っていただくということも強くアピールしたいと思います。
記者  世界中でサイバー攻撃ということがありまして、企業などでも被害が出ていると聞いていますが、今のところ多分、岐阜県ではそういう被害は出ていないと思うのですけれども、何らかの対応策や方針も含めて、何かお考えやご所見があれば伺いたいのですが。
知事  今のところ、いわいるランサムウェアの「Wannacry(ワナクライ)」というものですか、その感染や被害は幸い確認されておりません。対策としては、マイクロソフト社のセキュリティ更新プログラムを職員用のパソコンに適用しておりますし、職員用のパソコンから直接インターネットに接続できないようにネットワークを分離しているということで、感染の可能性は低いと言えると思いますけれども、まだまだいろいろな意味で十分に目を光らせる必要があると思います。全職員に対しては、まずはとにかく、身に覚えのない受信メールやそのリンク、添付ファイルなどを開封しないように、改めて注意喚起を行ったところでございます。注意深く見ていきたいと思っております。
記者  移住定住の関係ですが、窓口の移住・交流センターを通じて移住することになったという人はかなり多いのですよね。
知事  具体的な数字はちょっともらっていませんけれども、相談案件でいいますと、平成28年度の実績で、名古屋で522件、大阪で219件、東京で565件ということで、非常に相談件数が多いんです。これを足しますと1,306件ということになりますし、この相談とは別に移住セミナーというものも年間35回開催しておりまして、名古屋11回、大阪12回、東京12回ということで、相当力を入れてやっておりますので、その影響はかなりあったのではないかと思っております。
 おっしゃるように、移住が実現したもので、そういったPRと直接リンクしたものと、そのリンクの度合いが薄いものとがどの程度かということは、ちょっと分析してみる必要がありますね。またちょっと整理してみたいと思います。
記者  人口自体は200万人を推計値で切ったりとか、減り続けている中で、この1,310人移住者が増えたということはどのように位置づけられますか。

知事

 人口減少という問題にはあらゆる手立てを尽くすということですから、いわゆる子どもを産み育てやすい環境づくりから始まって、交流人口を増やすということもありますし、このような移住者を増やすということもありますし、それから企業誘致やホテル・リゾート誘致ということもありますし、いろいろな手立てをしていくなかで、少しでもこのトレンドを鈍化させていくということです。
 今回ちょっと推計値の見直しがありましたけれども、私どもの作業で見直しの理由となったものは、出生率がここのところかなり想定よりも良くなって1.56まで来ましたので、その分だけ見直しをしたりしておりますので、まだ大きくトレンドを変えるというところまではいきませんけれども、そういう色々な努力の組み合わせの中でということだろうと思います。
 それから、移住定住は本当に魅力がなければ来ませんからね。観光以上に大変なことだと思いますよ。生活の拠点を移すということですから。観光者1人と移住定住者1人とでは全く意味が違うと思っておりまして、移住定住が増えるということは、それだけこちらの受け入れの魅力がしっかりしたものだということですし、そういう意味では大いに力を入れたいと思っております。
 かつ、この数字は、おっしゃるように201万人、202万人というオーダーの中でどうかという議論はあるかと思いますけれども、全国的にみましても多分ベスト5、場合よってはもうちょっと上の方に入っているのではないかと思いますので、やはり、岐阜県の魅力が評価されていることの表れだと思うのと、30代、20代の人が多いということも、私どもとしましてはありがたいことだと思っておりまして、このトレンドも大事にしていきたいと思います。
<外部リンク>