アルファルファタコゾウムシ
 アルファルファタコゾウムシ(Hypera postica )はヨーロッパ原産のマメ科植物に寄生するゾウムシの仲間です。日本では、1982年に福岡県と沖縄本島で最初に発見され、その後徐々に分布を広げていき、1990年代後半に岐阜県にも侵入しています。
 日本ではレンゲで多くの被害が発生しているため、岐阜県のようにレンゲ栽培を推進している地域では脅威です。特に食害が若い葉と花に集中することから、レンゲを「蜜源」とする養蜂家にとって死活問題となっています。
 以下写真で紹介します。
レンゲの葉を食べる幼虫レンゲの花を食べる幼虫レンゲの被害状況
 1枚目及び2枚目の写真は食害中の幼虫です。最初は春に伸びた葉を中心に食べていきますが、花が咲き始めると順次花の方に移動し、花弁を全て食べてしまいます。3枚目の写真が実際の被害状況で、通常は3枚目左のように一面紫の絨毯を敷いたように花が咲くのですが、被害が出ると花は全て食べられてしまい、3枚目の右のような状態になってしまいます。
 岐阜県のレンゲは大半が蜜源になっているため薬剤防除ができず、また、あぜ道などのマメ科雑草(カラスノエンドウなど)でも生育するので、根絶は難しい状態です。(発生しているほ場ではカラスが食べに来ているのが観察されますが、食べきれていないようです。)
防除方法
 れんげ栽培には「地力レンゲ」と「蜜源レンゲ」に分けられます。ミツバチは殺虫剤に極めて弱いので、基本的には薬剤防除による対策は取れません。(ミツバチの訪花は両者を区別しないので)
 したがって、地力レンゲでは開花期以前に、蜜源レンゲでは採蜜が終了し次第、鋤込み、水を張ることで防除します。しかし、上述したように雑草にも生息しているので、完全な防除は困難です。

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