先天性内反足とは生下時に踵骨の内反、前足部の内転、足関節の尖足が見られ容易に矯正出来ないもの。
その他の変形として凹足や下腿の内捻がみられることもある。
原因は不明であるが遺伝の関与と胎生9週頃に起こる何らかの足の発育障害が示唆されている。
発症率には人種差がある。日本では出生児の0.1%にみられる。一卵性双生児では30%、兄弟で3%にみられる。
罹患側: 両側:右:左=2:1:1
男女差: 男:女=2:1
鑑別診断
先天性多発性関節拘縮症(特に遠位型)
二分脊椎
脳性麻痺
骨系統疾患
筋ジストロフィー
内転足
内反位足
その他
治療
内反足は距骨の周りの骨(踵骨、舟状骨など)が内側に回旋した(roll in)変形といわれており、この位置異常を矯正していくことが治療となる。しかし多くの内反足では骨の形状や筋肉などの異常もあり完全には治癒しない。
治療の目標は痛みなく、可動性があり、足の裏で正しく接地でき、通常の靴が履ける足になることである。
内反足の重症度はそれぞれ異なり治療法も様々であるが、まずは保存的に徐々に変形を矯正しながら繰り返しギプスを巻いていくという方法が行われる。最初に前足部の内転と踵骨の内反を矯正し、その後尖足を矯正していく。
3カ月くらいギプスによる治療を行い、その後は装具で治療する。
保存的に矯正できない部分は1歳以後に手術を行う。時に何度も手術が必要な事がある。
手術は軟部組織解離術、腱移行術、骨切り術、関節固定術などが症状や年齢に応じて行われる。
園長 徳山 剛(整形外科)