エイズの症状と経過
エイズの症状を、感染してからの時間の経過とともに説明しましょう。 まず、エイズの原因ウイルス、HIVがうつり、体内にすみついた状態を感染といいます。
HIVに感染すると、数週間後にのどの痛みなど風邪に似た症状がでる人もいますが、ほとんどの場合、気付きません。しかし、体の中では変化が起き、感染後6〜8週くらい経過すると、血液中にHIVに対する抗体ができます。エイズの抗体検査とは、このHIV抗体を検出します。
このように、感染していても特別な自覚症状の現れない状態が平均10年くらい続きます。つまり、検査をしなければ感染しているとわからないため、本人も気が付かないまま、他の人にうつしてしまう可能性が非常に高い時期です。
しかし、その間にも体内で変化は起こっており、徐々に免疫力が低下し、次の段階として、エイズ関連症候群という状態になります。全身のリンパ節が腫れたり、発熱、寝汗、下痢、体重減少などの症状が現れてきます。
さらに病状が進行し、体の抵抗力が極端に落ちて、健康な時にはなんでもないような細菌、カビなどによる感染症や、ガン、その他、神経の障害など様々な病気があらわれ、エイズと診断されます。そして、やがて死に至ります。
現在までのところ、エイズの完全な治療薬はありませんが、感染していても、症状が出ていない時から医療機関で治療や指導を受ければ、エイズの発病を遅らせることができます。