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上切寺尾古墳群から出土した鏡について

上切寺尾古墳群(かみぎりてらおこふんぐん)は高山市上切町に所在する遺跡です。平成27・28年度に発掘調査を実施し、竪穴建物掘立柱建物礎石建物古墳などを確認しました。
今年度は、検出した遺構について時期や機能を検討したり、出土遺物の実測作業を行ったりしています。
発掘調査では、宗教施設と考えられる古代の礎石建物を検出し、須弥壇(しゅみだん:本尊を安置する場所)の下に当たる位置の土坑から、鏡が表面を上にして出土しました。
鏡の裏面の文様は、「瑞花(ずいか:豊年の前兆となるめでたい花)」と「鳳凰(ほうおう:中国の伝説にみえる想像上の瑞鳥(ずいちょう:めでたいことの起こる前兆とされる鳥)」が2組ずつ描かれ、周囲は花びらの形をした8つの突起で彩られています。また、鏡は厚みがあって立体的で、サビが少ないため錫(すず)を多く含んだ上質なものであることがわかりました。これらの観察の結果から、この鏡は11世紀代のものであることが判明しました。
鏡は魔除けのために用いられることがあり、本尊を守る役割があったと考えられます。

 

遺物の出土状況

鏡の出土状況

 

鏡

瑞花双鳳八陵鏡

 

 

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