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平成29(2017)年2月6日正傳寺跡発掘調査の成果

江戸時代後期(約250年前)に船来山南斜面(本巣市上保)に建てられた正傳寺跡(しょうでんじあと)の発掘作業が終わり、現在は作業のまとめをしていますが、いろいろなことがわかってきましたので紹介します。

 

正傳寺の基壇(きだん)の様子

正傳寺を建てるために、まず山裾の斜面を削って平地にします。次に、周囲よりも一段高く土を盛ります。このとき、盛った土が崩れないように最大3段の石組みで囲います(写真1)。これを「基壇」と言います。正傳寺の基壇は、丈夫にするために、土を敷いて突き固める作業を繰り返していることがわかりました(写真2)。

基壇

写真1)石組みに囲われた基壇(西から撮影)

 

基壇2

写真2)3層に突き固められた基壇

 

柱を支えた礎石(そせき)

正傳寺の柱は、礎石の上に設置されていました。柱がずれないようにするため、四角い形のくぼみがつくられていました(写真3・矢印)。また、礎石を置くために掘った穴(掘方:ほりかた)と礎石の下に敷いた石(根石:ねいし)が見つかりました(写真4)。

礎石

写真3)礎石の様子

 

掘方と根石

写真4)礎石を取り除いた様子
(破線が礎石を置くために掘った穴)


調査を終えて

江戸時代の人々は、正傳寺を建てるためにいろいろな技を使っていたことがわかりました。今後は遺構遺物について更に詳しく調べ、その成果をまとめていきます。

 

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