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4関ヶ原陣場図
岐阜県歴史資料館授業にも使える当館所蔵史料
No.4関ヶ原合戦御陣場図
関ヶ原合戦御陣場図天明7年(1787)
・・・・美濃の地が戦場に!天下分け目の合戦
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解説
この絵図には、「天明七丁未歳(てんめいしちひのとみどし)十一月十五日一昼夜而写之(いっちゅうやにてこれをうつす)」と書かれているが、その原本については、いつ、誰がつくったのか不明である。
この図には、西は近江の国境今須、東は岐阜から尾張の清須まで、北は郡上八幡、南は高須までの美濃尾張にまたがる広い地域に、山や川、特に道を詳しく描いている。絵図右上には、岐阜町や長良川の様子が描かれており、興味深い。
慶長15年8月22日から9月15日の関ヶ原合戦に至る過程を記した絵図で、よく見る天下分目の関ヶ原だけの陣形図とは異なる。8月22日東軍が辰刻木曽川を越え岐阜城攻撃をした攻め口から長良川をはさんでの両軍の対陣状況をはじめ、いくつかの対戦の布陣が分かる。この絵図だけで関ヶ原合戦の前哨戦から本戦までが理解できる。
用語について
陣場→陣取っている場所。陣所。
史料の授業等への利用について
申請書(様式 [Wordファイル/19KB])を歴史資料館へお送り下さい。