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秘鈔[ひしょう]

分類 重要文化財
指定別
所在地 本巣郡北方町大門
所有者 円鏡寺
指定年月日 昭和34年3月10日

 秘鈔は、守覚法親王によって東密小野流に伝えられた諸尊法を集成したものである。現存する秘鈔の巻数は各流によって異なるが、円鏡寺の秘鈔は18巻本(ただし14巻を欠く)である。
 第1巻の奥書によれば建長4年(1252)5月23日本福寺の庫院で走筆とあるが、徳治3年(1308)3月13日関東日光に於いて書写とあるものもある。また別の巻には延元4年(1339)正月書写とあり筆者も不明であるが、おそらく建長4年(1252)から延元4年(1339)に至る鎌倉時代の末期に数人によって書写されたものであろう。
本寺には、秘鈔護摩4巻、秘鈔作法3巻、異尊4巻、駄都秘史2巻、増益護摩1巻など、合わせて33巻を所蔵している。真言宗の秘法修行の重要な史料である。

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