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上山口の諏訪神社社叢

上山口の諏訪神社社叢[かみやまぐちのすわじんじゃしゃそう]

分類 天然記念物
指定別
所在地 中津川市山口
所有者 宗教法人諏訪神社
指定年月日 平成18年9月5日

上山口の諏訪神社社叢

平成17年3月の越県合併によって長野県木曽郡山口村が中津川市に編入され、新たに岐阜県中津川市山口となった。この合併に伴って、旧山口村に存在した文化財も新たに岐阜県の文化財として指定されることになった。「上山口の諏訪神社社叢」もその一つである。
この社叢の植生は特徴的で、岐阜県と長野県境という内陸寒冷地に位置するにもかかわらず、アラカシやサカキ等の暖帯性の樹木が生育している。これは、この社叢が地下水の湧き出る場所にあるため、植物にとって大切な根の周りの温度が一定以下にならないためだと考えられている。また、植生ばかりでなく珍木である「シダレエノキ」が存在することもこの社叢の価値を高めている。
大正14年(1925)に、ここを訪れた松本女子師範学校の教諭が、この木を見て、「天下に類をみない珍種であり天然記念物に指定すべきである」と当時の内務省に申請したという逸話も残っている。

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