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ヒメハルゼミ生息地

ヒメハルゼミ生息地[ひめはるぜみせいそくち]

分類 天然記念物
指定別
所在地 揖斐郡揖斐川町谷汲名札鷺坂花長下神社境内地
所有者 ヒメハルゼミ保存会
指定年月日 平成2年11月20日

ヒメハルゼミ生息地

 ヒメハルゼミは体長3cm程の小型のセミで羽は透明である。メスは体の半分から後方が細くなりオスとは著しく体型が異なる。鳴き声にも特徴があり他のセミとは異なる。また、リーダーが一声鳴くと何10匹ものセミが一斉に鳴きだし、決して個々には鳴かないことが特徴とされる。
このセミは温帯性の昆虫で生息地は局所的である。日本における分布の東限及び北限は、千葉県茂原市、茨城県笠間市、新潟県糸魚川市であり、日本列島の中部から西部にかけて生息している。
生息地は名札字鷺坂にある花長下神社境内及びその裏山地域であり、北、東、南は水田、西は人工林に隣接している。境内には直径数10cmのスギ、ヒノキ、ウラジロガシ、アラカシ、モチノキ、ヤマツバキなどがあり、裏山にはウラジロガシ、アラカシ、ツブラジイ、モチノキ、サカキ、カナメモチ、ヒノキ、アカマツなどの照葉樹林が多い。境内の総面積は5,250m2でヒメハルゼミはウラジロガシの古木に生息しているといわれている。
なお、地元では保存会が作られ、ヒメハルゼミ及びその生息環境の保存に尽力されている。

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