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本文

夢窓国師筆果山条幅

夢窓国師筆果山条幅[むそうこくしひつかざんじょうふく]

分類 重要文化財
指定別
所在地 土岐市妻木町
所有者 崇禅寺
指定年月日 昭和31年11月14日

 紙本に果山と行書体で大書し、その二字の間に「夢窓」の陽文方印とその下に「疎石」の印を押している。
また、「果」の字の右肩から一行に小字で4字を書し、上三字は字形不明、4字目は「為」と読むことができる。また、「山」の左、普通落款の位置に小字で「位書記書」とある。これを判読すると、「□□□為(二)果山位書記(一)書」とあり、これが誤りでなければ、夢窓疎石が果山のために道号を附与したもので、書記は、禅僧の職階で、位は果山の諱[いみな]の一字をとったものである。
崇禅寺は山号を光雲寺といい、正平7年(1352)、果山は明智氏妻木氏の初祖土岐頼重菩提のために開創したもので、頼重の法号を崇禅寺殿万春浄栄大禅定門という。また、果山の法諱は「果山位」のみ伝えて明らかでないが、永保寺開山元翁本元直弟として仏徳録の末尾にその名が見える。

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