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美濃国第三宮因幡社本縁起

美濃国第三宮因幡社本縁起[みのこくだいさんぐういなばしゃほんえんぎ]

分類 重要文化財
指定別
所在地 岐阜市伊奈波通
所有者 伊奈波神社
指定年月日 昭和47年3月17日

美濃国第三宮因幡社本縁起

 この縁起には、伊奈波神社の主神五十瓊入彦命[いにしきいりひこのみこと](垂仁天皇と皇后日葉酢媛命の第1皇子)をはじめ日葉酢媛命・渟熨斗姫命・彦多都彦命・物部十千根命など諸配祀神の事績と当社に関する由緒が記されている。
本書の成立については、その奥書に詳しく記されている。往古からの縁起(天平14年(742)のもの)は紛失していたが、平野社を尋ね、南北朝時代の延文4年(1359)、正四位下神祇権大副兼内蔵権頭ト部宿祢兼前が調達した。ところが百余年をへて、本書が破損したので、文明4年(1472)、美濃国守護代斉藤妙椿が、書道の名家世尊寺行高に命じて書き改めさせて奉納したものである。
なお、この時、前摂政・関白一条兼良によって、この縁起のことが、後土御門天皇の叡聞に達し、宸筆の外題を「美濃国第三宮因幡社本縁起」と下し賜ったとも奥書に記してある。その奥書の一部を以下に示す。
此縁起外題者、忝
今上皇帝御宸翰也、文明壬辰之夏、申(二)請于一条大閤(一)所(二)下賜(一)也、不(二)啻当社之光輝(一)、実国家万代之至宝也、
右当社自(二)往古(一)之本縁起紛失之間、去延文四年尋(二)平埜社(一)、被(二)調置之(一)、本漸及(二)漫滅故、為(二)後代(一)世尊寺行高以、令(三)書(二)写此本(一)、奉(二)寄進(一)者也、
文明四年壬辰二月十六日
持是院権大僧都法印大和尚位妙椿

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