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大般若経附経箱

大般若経附経箱[だいはんにゃきょうつけたりきょうばこ]

分類 重要文化財
指定別
所在地 下呂市金山町祖師野萱野
所有者 祖師野八幡宮
指定年月日 昭和48年6月13日

大般若経附経箱

 この写経は奥書で知られる限りでは文保2年(1318)から文和2年(1353)までの36年間にわたって行われており、当初600巻が書写されていた。6個の箱に入れられているが、破損したものも多く、若干散逸したものもある。現在奥書のあるものは83巻でこれを年代順に整理すると右表のとおりである。
また、経箱2個の上蓋内の墨書は永享6年(1434)のものである。
写経が施入された八幡宮が気良庄下保とあり、現在の祖師野八幡神社ではないようである。また、檀那、執筆者など詳細は不明で今後の課題であるが、南北朝動乱期のこうした辺地での一連の写経事業は注目すべきものがある。

年号西暦奥書数
文保2(1318)11
文保3(1319)1
元応2(1320)8
元享2(1322)2
元享3(1323)1
正中2(1325)4
嘉暦1(1326)2
嘉暦2(1327)24
嘉暦3(1328)1
元徳2(1330)1
△建武4(1337)14
△建武5(1338)10
△文和2(1353)1
天正17(1589)1
合計81
(△印北朝年号)

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