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宗祇水[そうぎすい]

分類 史跡
指定別
所在地 郡上市八幡町本町
所有者 本町自治会
指定年月日 昭和49年3月6日

宗祇水

 小駄良川河畔、宮ヶ瀬橋近くに、昔よりこんこんと湧き出る泉が宗祇水である。
文明3年(1471)篠脇城主東常縁が連歌師宗祇に古今伝授を終えて、京へ帰る宗祇を見送る途中この泉水に至り、お互いに喉を潤したといわれている。別れに臨んで常縁がもみじ葉の流るる竜田白雲の花のみよしの思ひ忘るなの一首を、宗祇にはなむけたと伝えられている。
東氏は和歌をもって鎌倉将軍の近侍として仕えてきた家柄で、和歌は東氏の家伝となった。常縁が家伝を学んだのは、青少年時代であったが、他門に師事したのは晩年であった。宝徳2年(1450)50歳で、常光院尭孝の門に入り歌道の蘊奥を極めた。宗祇が常緑から古今集の伝授を受けるため、初めて郡上入りしたのは文明3年(1471)で、その後8、9年にも伝授されている。これが世に名高い古今伝授である。
江戸時代には、郡上藩主金森頼錦や遠藤常友等らによって泉の保存と顕彰が図られた。頼錦の依頼によって、林信充がつくった漢詩は、石碑に刻まれて泉のそばに建っている。
昭和60年(1985)に環境庁の第一回名水百選に選定された。

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