ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 分類でさがす > 教育・文化・スポーツ・青少年 > 文化・芸術 > 文化財 > 樽見の十一日祭[たるみのじゅういちにちまつり]

本文

樽見の十一日祭[たるみのじゅういちにちまつり]

分類 重要無形民俗文化財
指定別
所在地 本巣市根尾樽見
技芸団体 樽見十一日祭行事保存会
指定年月日 昭和54年6月15日

樽見の十一日祭

 毎年旧暦の1月11日、樽見白山神社境内と区内の河川及び当番者宅で行われる。起源は明らかでないが、白山神社拝殿改築時に天井にあったという鰐口に「元禄5年(1692)11月」と記されている。
前日、当番宅で村民一同集合して、祭礼行事用品を作る。うるしの木で神箸を、平年は1尺2寸で12人分を束ねたものを12把つくる。閏年は1尺3寸で13人分を13把とする。これは当日神前に供え、終わって神社の縁の下に置き、翌年境内で焼く。竹串で田楽500本を作る。串の長さは平年は1尺2寸、閏年は1尺3寸とする。また、当日使用する競射用の矢、弓の的作りも行う。
当日は、午前11時頃役男2人が根尾川で禊をして神事に入る。型のごとく神饌、祝詞などがあって神前の儀は終わる。撤饌後、拝殿上座に神主、その両側に役男2名、下座に区長と役員2名の計6名で直会が始まる。直会は神事が終わって、神酒、神饌をおろしていただく酒宴で、盃の順序には複雑なしきたりがある。その後、役男による競射の当たり矢によって豊作、凶作を占う。最後に、集まった人々に昨夜作っておいた田楽が与えられて宮での行事が終わる。
一方、拝殿の直会のほかに、神事終了後当番宅で大勢集まって総直会がある。みそ汁、おからの煮付け、白飯、酒といった膳でにぎわい、その後、大根で作ったサイコロで豊凶を占う。

<外部リンク>