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春日の太鼓踊り[かすがのたいこおどり]

分類 重要無形民俗文化財
指定別
所在地 揖斐川町春日六合
技芸団体 春日の太鼓踊り保存会
指定年月日 平成11年7月21日

春日の太鼓踊り

 春日村では、村内5地区(上ヶ流、下ヶ流、寺本、種本・中瀬、川合)に太鼓踊りが伝承されている。奉納日は各地区によって異なる。また、奉納する太鼓踊りの種類は、「しゃぎり」「打ち込み」「かみなり」「わたり」「ばいり」「ひょうたんづくし」「ざいいり」等があり、各地区によって、また奉納場所によって異なり、それぞれ演奏の順序が決まっている。この文化財には、雨乞いとの関係を証するものがみられる。春日村は降水量が多く、水田も少ないため、雨乞いと直接結び付けられる地域ではない。しかし、西に位置する伊吹山で修行した修験者の影響を受けていた可能性があり、雨乞いを求める下流域の人々がその川の源まで参入したと考えられる。川合区に残る文書によれば、明治9年(1876)に、池田郡田中村、萩原村、青柳村(いずれも下流に位置する現揖斐郡池田町内)から、川合区に所在する六社神社で雨乞いを実施するよう依頼があったと伝えている。寺本区、種本・中瀬区の太鼓踊りの道具に「バンバラ」という背負いものがある。これは岐阜県の西濃から北濃に残る風流太鼓踊りではよく見られるものである。この地区の「バンバラ」には、精緻・複雑な部分が見られる。春日の太鼓踊りは、中腰の苦しい踊りの姿勢をよく残しており、近江(滋賀県)と西濃をつなぐ位置にある太鼓踊りとして価値が高い。

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