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無縫塔[むほうとう]

分類 重要文化財
指定別
所在地 富加町大平賀
所有者 東香寺
指定年月日 昭和51年12月21日

無縫塔

 無縫塔は禅宗の墓塔として発達したものであるが、本塔が所有される東香寺は臨済宗妙心寺派の禅宗寺院である。
この無縫塔は硬砂岩製であり、総高は1.01mで、その構成は、上から長円形の塔身、請花座、上げ框(中台)、八角柱(竿)、框座(基礎)の5つの部分からなる須弥壇座無縫塔(重制無縫塔)である。
本塔は、同じ富加町大山の齢峯寺にある無縫塔2基とともに、全体的によく均整のとれた優美といえる形式をもち、紀年銘はないのであるが、その製作年代は鎌倉後期から室町前期と推定することができる。岐阜県下においては稀ということのできる様式例であり、誰のための無縫塔であるかは未詳であるが、その製作年代と様式・出来ばえからみて、石造建造物として高い価値をもつといえる。

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