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狛犬[こまいぬ](手力雄神社)

分類 重要文化財
指定別
所在地 各務原市那加手力町
所有者 手力雄神社
指定年月日 昭和32年12月19日

石造狛犬

左:吽形[うんぎょう]右:阿形[あぎょう]

像高吽形:43.0cm阿形:41.0cm

 両像共に欠失は、ほとんどない。頭髪後毛は流毛で、肩まで垂下[すいか]している。まるく胸を突き出し、前肢は垂直に立てている。全体として柔らかい丸やかな曲線で、リアルというよりは様式化されたものである。
日本の狛犬はリアルに根ざしたものと様式化あるいは象徴的なものとの二つに分けられるようである。前者は中国の唐の影響が大きく、後者は、宋代の様式化によるものが多いように思われる。
東大寺南大門の仁王像の反対側にある大狛犬は、宋代後の新しい様式だといわれている。
この狛犬は東大寺南門の大狛犬の影響をうけて作られている。
台座は長方形で、狛犬の足に次のような刻銘がある。
為武運長久息災延命也天正九年辛巳五月吉日奉寄進大明神御宝前施主備後国渋川出雲守
このことから、天正9年(1581)の制作であることがわかる。

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