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木造聖観音立像(浄土寺)

木造聖観音立像[もくぞうしょうかんのんりゅうぞう]

分類 重要文化財
指定別
所在地 岐阜市福富
所有者 浄土寺
指定年月日 昭和43年3月27日

木造聖観音立像

  • 檜材寄木造彫眼
  • 像高:174.2cm

 木造聖観音立像は、浄土宗西山派光明寺末の浄土寺本堂、内陣正面の須弥壇[しゅみだん]上、本尊阿弥陀如来立像の向かって左側に安置されている。
左手に蕾の蓮華をもち、右手を屈臂[くっぴ]して胸まで上げ踏分け蓮台に立つ。檜の寄木造で眼は彫眼である。顔は優美、目鼻立ちが明晰で、伸びやかな感じを受ける優れた観音像である。もとは彩色像だったが、今は剥落して黒褐色に見える。指先に補修があり、手にした蓮華が後補であるほか、像には損傷はない。なお、蓮台は後補と見られる。なお、顎の短い丸形の造形等から、この像の制作は藤原時代として誤りはないようである。
寺伝によるとこの像は、もと比叡山西谷浄土院にあったが、寛永年中(1624〜1643)この寺の中興と称されている吟龍が、携えて帰り、境内に堂を建て安置したという。

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