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木造延命地蔵菩薩半跏像

木造延命地蔵菩薩半跏像[もくぞうえんめいじぞうぼさつはんかぞう]

分類 重要文化財
指定別
所在地 下呂市宮地
所有者 金錫山地蔵寺
指定年月日 昭和46年12月14日

木造延命地蔵菩薩半跏像

  • 寄木造玉眼
  • 像高:33.0cm胎内仏像高:12.0cm

 この地蔵菩薩は世にいう延命地蔵である。寄木造の玉眼像である。全身は総金色で彩色されいる。衲衣[のうえ]には唐草花模様の蒔絵が施されている。この技法は、精巧である。
左手に宝珠[ほうじゅ]を持し、右手には錫杖を執る。左足垂下[すいか]の半跏像で、垂下した足は小さい蓮台の上にのせる通容の形像である。白毫[びゃくごう]は水晶で、三道があり、瓔珞[ようらく]を下げた声聞形の像である。光背は、円形の頭光で、頂上と左右横に宝珠があり、雲形で連ね、中央は金色の蓮華がある。台座は、蓮台を岩座の上に乗せたものである。
像を上に上げると、すっぽりと中の胎内仏が現れる。総金色の地蔵菩薩像で、左手に宝珠、右手に錫杖をもった本尊に類似した形態である。
寺伝によれば、この錫杖は純金製であるという。地蔵菩薩の胎内仏は県内においては珍しい。なお、地蔵菩薩胎内仏ともに、天明5年(1785)、祖中という人の寄進であるといわれている。

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