ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

能面[のうめん](白山中居神社)

分類 重要文化財
指定別
所在地 郡上市白鳥町石徹白
所有者 白山中居神社
指定年月日 昭和46年12月14日

能面

左上:父尉中央上:男の面右上:若い女
左下:女面中央下:鼻高面右下:鼻高面

 指定された面の内、能面が4面、鼻高面が2面である。能面は、父尉[ちちのじょう]1面、男の面1面、若い女1面、女面1面である
父尉の寸法は、縦18.5cm、横14.8cmである。材質は、檜材であるが顎は別材でできており、顎は紐でつけている。顎の下に鬚の植え付けがあり、毛が少し残っている。彩色は、胡粉地の肉色、眼のくり処と冠台は黒色で、唇は朱色である。裏面に近江猿楽の名手「日吉与十朗作」の銘がある。制作年代は、室町時代末期と考えられる。
男の面の寸法は、縦19.2cm、横13.8cm。材質は、檜材である。彩色は、剥落しているが、地塗り胡粉が残っている。唇は朱、歯は黒である。銘はなく、制作年代は室町時代と推定される。
若い女の寸法は、縦19.8cm、横12.6cm。材質は、檜材である。彩色は、胡粉地の白肉色。唇は朱で、歯は黒である。頭に墨で毛描きをしたあとがみえる。裏銘より、天正8年(1580)の制作と考えられる。
女面の寸法は、縦21.8cm、横13.8cm。材質は、檜材である。彩色は胡粉地の白肉色で、眼と歯は黒い。銘はなく、制作年代は室町時代と考えられる。
鼻高面は、2面あり、左は杉材(彩色は殆ど剥落している)、右は檜材(朱漆が塗り直されている)で作られている。制作年代は、室町時代と江戸時代と推定されている。この2面は仮面として作られたものである。

<外部リンク>