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第9回円空大賞展

第9回円空大賞展

 江戸時代の修行僧、円空は、12万体もの個性あふれる神仏を彫った事で広く知られている。円空のふるさと岐阜県では、平成11年度より円空のもつ慈愛の精神や独創性を兼ね備えた現代芸術家を顕彰する円空大賞事業を展開している。
 今回は、円空大賞に彫刻家のエンリケ・オリベイラ、円空賞は、画家の佐藤昌宏、造形作家の庄司達、彫刻家の土屋仁応、現代美術家の宮本勉が受賞した。展覧会開催にあたり、下呂の円空仏10体と5人の受賞作家の作品が呼応する会場構成を試みることで、円空のスピリットが時空を超えて響き合う空間をつくり出した。
 多目的ホールでは、大賞作家が1か月滞在制作をしたことでつくり出された迫力ある作品が、絶妙なバランスを保ちながら、存在感を放っていた。展示室内では、独創的な4名の作品が一堂に会し、会場全体が観覧者に語りかけるような神秘的な力を感じる展示となった。
 会期中には、エンリケ空間でのパイプオルガンコンサート、工藤丈輝によるエンリケ作品とのコラボ舞踏、円空学会顧問長谷川公茂によるトークショー、円空映画の上映、土屋仁応、佐藤昌宏によるワークショップと鑑賞会を開催し、多くの方にご観覧いただき、作家とのふれあう貴重な機会となった。本展は岐阜県美術館から円空の精神を広く発信するとともに、県民が優れた現代美術、芸術文化にふれる機会となった。

場所

岐阜県美術館(岐阜市宇佐4-1-22)

期間

2018年2月2日(金曜日)から3月11日(日曜日)まで

主催

岐阜県、岐阜県美術館

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