ナビゲーションをスキップして本文へ

ここから本文です。

円空さんと岐阜県

作品

 

 「えんくうさん」と呼ばれて、今なお人々から敬愛されている円空上人(えんくうしょうにん)は、美濃国(みののくに:現在の岐阜県)の生まれです。

 生涯に12万体の仏像を彫り、全国を行脚して回ったと言われますが、現在、全国では約4500体以上、岐阜県内には1000体を越える円空仏が確認されており、古い民家の納戸や蔵、そしてお寺などから、今なお土や埃にまみれて発見されています。

 この円空仏に向かいあうと、穏やかですべてを包み込むような表情、凛として威厳を感じさせる表情、すべてを見通すような表情、何者もおそれぬ強い表情、毅然とした表情、慈愛に満ちた表情など...さまざまな表情が、見る者の心に映し出されます。

 その芸術性に富んだ神秘的な美しさは、350年もの間、五穀豊穣を祈り、多くの人々を慰め、悲しみを癒し、希望と心のぬくもりを与えてきました。

 このように円空仏の普通の芸術性は、世界各国からも高く評価されていますが、現在なら差詰め日本のロダンと言えましょう。

 円空さんの作った「木端仏(こっぱぶつ)」と言われる、素朴で、何の変哲もない、そこら辺にいくらでも転がっていた木片を一気に彫り上げた円空仏が、人々を引きつける魅力は一体どこから来るのでしょうか。

 素朴な仏像に宿った円空の心は、多くの人々の心を動かし、私たちの記憶に宿り続けているようにも思えます。人々に深い感銘を与えた遊行僧、円空さん。

 偉大な彫刻家"円空さん"を訪ねて、岐阜県にたくさんの人たちに来ていただきたいものです。